5人の識者が予測不能の
アメリカのこれからを解く
拮抗する両勢力
内戦勃発前夜か!
ハリスが勝ってもトランプが勝っても分断は終わらない!
2020年の大統領選でトランプが負けたあと、2021年にトランプ支持者はバイデンの大統領就任を正式に決定しようとしていた連邦議会を襲撃した。まさに、これはトランプ支持者によるクーデターといえた。すでにその時点で内戦は勃発していたのだ。
現在、トランプは、その議会を襲撃した者たちを「アメリカの民主主義を命を張って守ろうとした」英雄として祀り上げようとしている。
もし、今回の選挙でトランプが負ければ、2021年以上の混乱が起こる可能性がある。
一方、ハリスが負けても、今度は民主党が黙っていないだろう。
「アメリカの分断」は大統領選後の方がより激しくなる可能性があるのだ。(まえがきより)
カマラ・ハリスかドナルド・トランプか、まさに激闘のアメリカ大統領選。その結果いかんでは、内戦が勃発するのではないかとさえいわれている。そして、内戦を意味する『Civil War(シビル・ウォー)』というタイトルの映画はアメリカで2週にわたってナンバーワンの興行収入を得ている。なぜアメリカはここまで分断したのか? それはまだまだ続くのか? 5人の識者に聞いた。
アメリカの大統領選が盛り上がりを見せています。カマラ・ハリスが民主党候補になったことで、大統領選の構図は、まさにアメリカの分断を象徴する形となりました。そして、10月4日に映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』が日本で公開されました。アメリカの19州が独立戦争を起こす内戦を描いた映画で、混沌とした現在の状況から起こりうる最悪の事態を予感させられます。本書は、アメリカの分断を理解するための手引き書です。
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前嶋 和弘(まえしま かずひろ) プロフィール
上智大学教授、アメリカ学会前会長、1965年、静岡県生まれ。上智大学外国語学部卒業、ジョージタウン大学大学院政治学部修士課程修了(MA)、メリーランド大学大学院政治学部博士課程修了(Ph.D.)。現在、テレビや雑誌、ラジオやインターネットでアメリカ政治について積極的に発言している。著書に『キャンセルカルチャー』(小学館)、『アメリカ政治』(共著、有斐閣)、『宝島社新書 トランプ人気の深層』(共著、宝島社)などがある。
松本 佐保(まつもと さほ) プロフィール
1965年、神戸市生まれ。日本大学国際関係学部教授。1988年聖心女子大学卒業、1990年慶應義塾大学大学院修士課程修了。1997年英国ウォーリック大学博士課程修了。Ph.D.取得。専攻は国際政治学。特に国際政治と宗教の関係を研究。主な著書に『アメリカを動かす宗教ナショナリズム』(ちくま新書)、『バチカンと国際政治―宗教と国際機構の交錯』(千倉書房)、『熱狂する「神の国」アメリカ―大統領とキリスト教』(文春新書)などがある。
藤永 康政(ふじなが やすまさ) プロフィール
1966年生まれ。日本女子大学文学部英文学科教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。山口大学人文学部准教授、ミシガン大学アフロアメリカン・アフリカン研究所客員研究員を経て現職。専門は、アフリカ系アメリカ人の歴史、公民権運動・ブラックパワー運動。共著書に『「いま」を考えるアメリカ史』(ミネルヴァ書房)、『「ヘイト」の時代のアメリカ史』(彩流社)、訳書にバーバラ・ランスビー『ブラック・ライヴズ・マター運動誕生の歴史』(彩流社)。
宮田 智之(みやた ともゆき) プロフィール
1975年生まれ。帝京大学法学部教授。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学、2015年博士(法学)取得。東京大学アメリカ太平洋地域研究センター助教、日本国際問題研究所研究員などを経て、現職。専門はアメリカ政治。主な著書に『アメリカ政治の地殻変動―分極化の行方』(共著、東京大学出版会)、『トランプ政権の分析―分極化と政策的収斂との間で』(共著、日本評論社)、『アメリカ政治とシンクタンク―政治運動としての政策研究機関』(東京大学出版会、2017年/第34回大平正芳記念賞受賞)など。
松井 孝太(まつい こうた) プロフィール
1986年生まれ。杏林大学総合政策学部准教授。東京大学法学部卒業後、同大学大学院法学政治学研究科修士課程修了、博士課程進学(2019年3月満期退学)。イェール大学政治学部客員研究員(VAR)、杏林大学杏林CCRC研究所特任助教などを経て現職。専門は米国政治経済、社会保障・労働政策、政治学。共著に『アメリカ政治の地殻変動:分極化の行方』(東京大学出版会)、『50州が動かすアメリカ政治』(勁草書房)、『トランプ政権の分析:分極化と政策的収斂との間で』(日本評論社)などがある。