米極秘資料で解き明かされた昭和裏面史
テレビ放送を導入し、原発を推進した男
正力松太郎…暗号名は“PODAM”
日本の「テレビ放送の父」そして「原子力の父」と呼ばれる正力松太郎は、CIAの対日心理戦協力者だった――。著者がアメリカ公文書館で発見した、474頁に及ぶ「CIA正力ファイル」。この文書は、日本へのテレビの導入はアメリカが情報戦の一環として「仕組んだ」ものだったという事実を浮かび上がらせる。日本の発展の深層に蠢いていた、正力の野望とCIAの思惑。極秘資料が明かす戦後日本の裏面史!
本書は、2006年10月に新潮社より刊行された書籍『日本テレビとCIA 発掘された「正力ファイル」』を改訂して文庫化したものです。
目次
- 主な登場人物
文庫版へのまえがき 原発導入と正力松太郎
序章 CIA正力ファイルの発見
第一章 日本テレビ出生の秘密
第二章 反共スキームに飲み込まれた正力構想
第三章 日本テレビとジャパン・ロビー
第四章 心理戦のプロ集団ドゥマン・グループ
第五章 正力ロビーを操ったジャパン・ロビー
第六章 CIAを引きずりこんだドゥマンの士気工作
第七章 密約の崩壊
第八章 かくしてCIAと日本テレビはリンクした
第九章 一〇〇〇万ドル借款バトル始まる
第一〇章 日本テレビ開局と怪文書
第一一章 吉田、正力つぶしに動く
第一二章 電電公社の逆襲
終章 心理的再占領体制下の日本
あとがき
文庫版あとがき
註
引用・参考文献
著者紹介