「読んでいて、自分の記憶も
本物なのか疑わしい気持ちになりました」
森 絵都氏(作家)
『CREA』2017年5月号より抜粋
約十年ぶりに再会した優希と淳之介は、
不思議なことに、幼いころの二人のある
記憶がまったく違っていることに気がつく……。
記憶をめぐる、恋愛ミステリー
「ヒトの記憶は最大のミステリー」
心理学者 晴香葉子氏推薦!
約十年ぶりに再会した優希と淳之介。旧交を温める二人の会話は、二人の憧れの人物「タケシ」の話になった途端、大きく食い違い始める。タケシをバレーボール選手と信じる淳之介と、絵本の登場人物だという優希。記憶に自信が持てなくなり、戸惑う二人は心理学者の晴川を訪ねるが、どちらの記憶も「虚偽記憶」――他人の“明確な意図で”書き換えられた噓の記憶だと告げられる。記憶をめぐる、恋愛ミステリー。
※この作品はフィクションです。作中に同一の名称のあった場合でも、実在する人物・団体等とは一切関係ありません。