「貯める人ほどバカをみる! 」
堀江貴文が教える、新時代の「稼ぎ方」と「生き方」
お金の「正体」とはそもそもなんなのか。
なんのために生まれて、これからどのようにカタチを変えるのか――。
日本で暮らしているのであれば、たとえば「1万円札」に「1万円分」の価値があると信じて疑わない人が大多数だろう。
しかし、お金の「本質」を知らずにいては、必ずバカをみる。
本書ではお金の歴史や、「投資」「貯金」「終身雇用」「起業」「株式会社」など、ベーシックな項目も押さえつつ、「サブスク」「クラファン」「キュレーション」「セルフブランディング」「ダイナミック・プライシング」など、最新のお金の動きについても解説。
新時代の「稼ぎ方」と「生き方」について理解を深めていただける一冊である。
「はじめに」より
言うまでもなく1万円札はただの紙切れだ。
ただの紙切れなのに、1万円分のモノやサービスと交換できるのはどうしてか。
それは、社会の大多数の人が「1万円札には1万円の価値がある」と信じているからだ。
まさに「常識」と一緒だ。「これは正しい」と信じる人がたくさんいれば、
たとえ無茶苦茶な理屈やこじつけであっても、それは常識と呼ばれるようになる。
同様に「円で買い物できる」と信じる人がたくさんいれば、1万円札はただの紙切れではなくなる。
(中略)まえがきに代えて、僕は、君たちのお金の常識を「ぶっ壊す」つもりで
本書を上梓(じょうし)したことをお伝えしておこう。
●「お金の本質=信用」である
●消費税は20%にすべき
●貯金より投資、投資より起業
●生命保険はギャンブル
●「手取り14万円」は終わっていない
●企業は人を雇わなくなる
●ニートこそ起業に向いている
●高度経済成長は「まぐれ当たり」
●「消費者余剰」で豊かに生きる
●モノも自分も安売りするな!
●ビジネスはクラファンで実現
●ベーシックインカム導入で税金を大幅コストカット
ほか
目次
第1章 お金とは何か?
01【お金の起源】
信用がない相手と取引しようというときお金が必要になった
02【お金の歴史】
なぜ、中国の銅貨が江戸時代まで日本で流通していたのか
03【お金の正体】
信用さえあれば全財産を失ってもノーダメージだ
04【仮想通貨】
円やドルは信用できるという共同幻想から目を覚ませ
第2章 お金の「常識」は間違いだらけ
05【需要と供給】
安売り競争に参入すると間違いなく貧乏クジを引く
06【貯金】
貯金なんてしてお金を「遊ばせておく」のはアホらしい
07【投資とレバレッジ】
ゼロレバレッジで世界経済がここまで発展したわけがない
08【保険】
保険料を支払う君たちは思いっきりボッタクられている
09【バブルと格差】
格差は「絶対悪」じゃない
10【終身雇用制度】
会社に「飼いならされた」サラリーマンなんてもういらない
11【起業】
引きこもりやニートにこそ起業が向いているワケ
12【株式会社】
僕は二度と社長にならないし、会社を上場させようなどとも思わない
第3章 国がやることは信じるな
13【国債】
少子高齢化する日本で国債が「破綻しない」保証なんてどこにもない
14【年金制度】
「年金払え! 」デモに参加しているヒマがあったら「生き方改革」しろ
15【税金】
高齢者に「忖度」するのはやめて消費税は20%まで上げていい
16【民営化】
ほとんどの国家事業は民営化していい
17【グローバリゼーション】
「手取り14万円の日本終わってる」という思考が「終わってる」
第4章 マネー革命が始まっている
18【市場開放】
偏狭なナショナリズムや純血主義で世界の頂点に立てるわけがない
19【技術革新】
お金革命や仕事革命を生んだアイフォンという名のイノベーション
20【ベーシックインカム】
社会保障制度の「ガラガラポン」が既得権益をぶっ壊す!
21【サブスクリプション】
「所有する」という発想を捨てると驚くほど自由になれる
22【YouTube】
ポジティブな感情でみんながつながるシェアリング・エコノミー
23【ダイナミック・プライシング】
アリーナの最前列と最後列の席の値段が同じなんてありえない
24【GAFAとBAT】
アマゾンが本気を出せば日本のECサイトなんて「瞬殺」だ
25【合法カジノ】
カジノ合法化に反対しながらパチンコや競馬はスルーするバカ
第5章 信用があればお金はいらない
26【クラウドファンディング】
お金が余っているという人が世の中にはいくらでもいる
27【オンラインサロン】
なぜ、僕はサロンで月額1万円もの会費をとるのか
28【コミュ力】
ググればなんでもわかる時代だからこそコミュ力が武器になる
29【キュレーション】
自分の判断でわからないことは信頼できるプロの知恵を借りていい
30【セルフブランディング】
こんまりが欧米で大ブレイクした「魔法」の計算式
31【宇宙開発】
ホームセンターでかき集めた資材でも宇宙ロケットは打ち上げられる
32【お金のいらない世界】
テクノロジーが進化するほどに経済社会は「原点」へ回帰する
本書は、2020年2月に小社より刊行した単行本『99%の人が気づいていないお金の正体』を改訂、文庫化したものです。
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