トヨタの危機

SOLD OUT

著者：舘内端
発売日：2014年12月10日
価格：1,408円(税込)

判型：四六判
ページ数：269P
ISBN：978-4-8002-3059-1

2018年、カリフォルニア州で導入される
排出ガス規制は、ハイブリッド車ではクリアできない。
しかしトヨタが賭ける燃料電池車は難問を抱え、
電気自動車で大きく遅れている。
トヨタは販売台数世界一の座を守れるのか？
答えは2017年には出てしまう。

自動車販売台数世界一のトヨタ自動車に迫る危機を、鋭く指摘する一冊。2014年12月に世界で初めて燃料電池車「MIRAI」を発売するトヨタ自動車。しかし燃料電池車は、未整備なインフラ、高い価格、二酸化炭素排出量の多さなど多くの問題を抱えており、大衆車にはなり得ません。次世代自動車の本命は電気自動車で、ライバル各社は軒並み開発に注力しています。ところがトヨタは、電気自動車に不可欠なリチウムイオン電池を大量生産する体制すら整えていません。近い将来、トヨタは苦境に陥るのではないか。自動車社会の未来を描ける自動車評論家で、日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員をただひとり第1回から務める著者が、警鐘を鳴らします。

舘内端(たてうちただし) プロフィール

自動車評論家。1947年、群馬県生まれ。日本大学理工学部卒。東京大学宇宙航空研究所勤務後、レーシングカーの設計に携わる。エンジニアのかたわら自動車評論を始め、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員をただひとり第1回（1980年）から現在まで務める。レーシングEV（電気自動車）のエンジニアとしてモータースポーツの世界で活動を続け、自動車における環境・エネルギー問題の解決にも力を入れる。1994年に日本EVクラブを設立し、現在も代表を務める。1998年に低公害車の普及活動に対して環境大臣表彰を受ける。自動車社会の未来像を語ることのできる数少ない自動車評論家のひとり。電気自動車1充電航続距離世界記録保持者。