モテ(でき)る子どもになってもらいたいと、子を持つ親は誰もがそう思っている。 しかし育て方について理解していない親が多い。特に若い親は、子どもに道筋を立てて話すことができない。少子化、核家族が進み、子どもとどう接したらいい か、どうやって能力を伸ばせばいいかわからない親も多いはず。本当にこれでいいのだろうかという疑問をもちながら、結局は学校や塾に頼ることになってしま う。そこで、自分で考える力、発想力、コミュニケーション能力を伸ばすにはどうしたらいいか、日常生活の中で子どもとどう接したらいいかを心理学の側面か らアプローチする。 |
目次
- ●引き出し1● ハゲまし、ホメれば、賢く育つ
・深層心理テスト
・「できたこと」をいっしょに喜んであげる
・「怒って」やらせるより、「ほめて」やらせる
・「できた!」という実感を目に見える形に
・興味を示すものはなにか、を見つめてあげる
・「真似る」ことから始める
・チャレンジすると、新しい発見がある
・リラックスした雰囲気が効果的
・「半分は新しい」と、やる気になる
・テレビゲームで学び方を学ぶ
・包丁の使い方を教えてみる
●引き出し2● 手ごたえを感じれば、実行力がつく
・「クジラの大きさ」心理テスト
・「やりとげた」という手ごたえを感じさせる
・子どもをマザコンにする二つのタイプ
・子どもの「小間使い」にはならない
・着替えの準備は自分でさせる
・ふだんから「キャンプの精神」で楽しむ
・子どもの得意分野では、子どもを主役にする
・一芸に秀でることが自信につながる
・子どもに服を選ぶチャンスを与えてみる
●引き出し3● 話を聞いてあげれば、表現力が豊かになる
・「聞き手上手!?」心理テスト
・音読をするための“場”をつくってあげる
・音読すれば、人前で話せる
・食卓で話すとき、親は聞き役に回る
・子どもを先生役にして、親が教えてもらう
・ゲームの攻略本で、語彙が増えていく
・感じたことを「1行日記」にする
・トメるのか、ハネるのか、子どもに教わる
・生活のなかで言葉を学んでいく
●引き出し4● 待つことができれば、優しい子になる
・「どの色の部屋で待つか?」心理テスト
・「待つ」という体験が消えてしまっている
・「夏休みの計画」を細かく立てる
・「いただきます」まで食べない
・クリスマスなどのイベントをきちんとやる
・がまんは、あきらめることではない
・明るい未来を感じさせる
・昔の曲を聴かせる
・昔ながらの物語を伝える
・寝る時間ではなく、起きる時間を決める
・子どもよりも先に、お母さんが起きる
・きちんとした食習慣を身につける
・ハグしてあげると効果がある
・呼吸法で精神、身体を鍛える
・筋肉をリラックスさせる
●引き出し5● 共感できれば、コミュニケーション力がつく
・「リスさんの雪だるま」心理テスト
・お互いに強化しあうのがコミュニケーション
・ともに生きていくのがコミュニケーション
・笑顔で「おはよう」がポイント
・地域ボランティアに気軽に参加する
・ルールを守ることが、コミュニケーションの第一歩
●引き出し6● 情報を分かちあえれば、リーダーになれる
・「立ち位置」心理テスト
・だれでもリーダーになれるチャンスがある
・なぜなのか、と説明することが聞く力を伸ばす
・分け与えることは、減ることではない
・できることを伸ばせばリーダーになれる
・ストレスがいじめを始める理由
・自分なりの美意識をもてば、加害者にはならない
・「枠」だったら、いじめをしない
・親の「なんとなく」が、子どものストレスになる
・子どもがいじめられたら
●引き出し7● 夢を引き出してあげれば、 「デキる」子になる
・「守護動物!?」心理テスト
・子どもの夢と学校の勉強を結びつけてあげる
・コロコロ変わる子どもの夢を理解してあげる
・憧れのヒーロー、ヒロインから学ぶことは大きい
・ゲームの攻略本を読むと、国語力が上がる
・はっきりした手ごたえが自信になる
・ごほうびにつられて、勉強も好きになる
・つまずいたら、一つ下の学年の問題集をやらせる
・ときには失敗したほうが、粘り強くなる
・成功体験を味あわせる
・賢いネコでも、あぐらをかくことはできない
・適した課題が、子どもの能力を引き出す
・つまずきが結果的にプラスに転じることも
・水や肥料の与え方で、花の個性が決まる