大リーグに追随、非合理的、
「巨人」だけが儲かる世界。
気鋭のジャーナリストが
トヨタが球団を持つ条件を徹底検証!
2006年最大の危機がプロ野球を襲う!
「自分の城は自分で守らねばならぬ」―トヨタ自動車三代目社長、石田退三の言葉である。
日本のプロ野球が自分の城を守るためには、自らイニシアチブをとり、
アジア各国を巻き込んで大リーグに対峙する存在になる意外ない。
今のままでは大リーグのファームへの道をまっしぐらに進む。
目次
- 第一章 ドラゴンズ買収を断念したトヨタ
・幻のトヨタクラウンズ
・他球団のファンを敵に回せない...etc
第二章 ソフトバンクと楽天の誤算と光明
・関係者を困惑させた楽天の発表
・画期的な球場営業権の獲得...etc
第三章 今季ペナントレース後に身売りされる球団
・新鮮だったが来年に課題残すセパ交流戦
・売りに出される可能性が濃い西武と横浜...etc
第四章 落日の読売巨人軍
・急降下する巨人戦視聴率
・プレーオフ検討を始めたセ...etc
第五章 日本プロ野球興亡史
・読売新聞の拡販戦略として出発したプロ野球
・二リーグ制をめぐるゴタゴタ...etc
第六章 大リーグビジネスは蜜の味
・ナショナルズに群がる全米の金満家
・地域住民と大リーグ球団の蜜月関係の裏側...etc
第七章 本当に二リーグ制でいいのか
・国際化から逆算すると一リーグ制にたどり着く
・閉ざされた世界では有効な分配システム...etc
第八章 打つべき手はある
・五輪から野球が消えた
・本当の世界一決定戦にならないWBC...etc
第九章 中国野球リーグの現実
・設立を手掛けた日米韓合弁スポーツマーケティング企業
・各地でまだら模様の野球熱...etc
第十章 トヨタのアキレス腱中国とプロ野球
・奥田発言の受け止め方
・中国市場で苦戦中のトヨタ...etc
終章 二〇〇六年を乗り切れないプロ野球
・野球だけを観せる意識を捨てる
・星野集聘に失敗した巨人...etc