森の自然観察と畑仕事と読書を愉しむ
シンプルな生活が、2世紀を生きる深い思索を生んだ。
自然と文明、個人と社会…そして、ひとが心豊かに
生きていくとは、どういうことなのか―
みずみずしい訳文に鮮麗なイラストを配し、
読みやすい誌面で、自然と人生を愛する読者に贈る歴史的名著。
― やわらかな精神が紡ぎ出す言葉から“魂の自由”を学ぶ ―
◆この地球上で自分を養ってゆくというのは、シンプルに賢く生きさえすれば、ちっともつらいことではなくむしろ娯楽なのだ
◆森にやって来て住むことの魅力のひとつは、春が訪れるのを目にする機会がもてるということだ
◆文明人というのは、経験豊富で賢い未開人なのだ
◆堕落した善からたちのぼる臭いほどいやなものはない
◆余分な富では、余分なものしか買えないものだ。魂に必要なものを買うには、カネなど必要ない
◆愛よりも、金銭よりも、名声よりも、真実を与えてもらいたい
◆ぼくらは、自分がどこにいるかを知らないのだ。しかも、ぼくらに与えられた時間の半分ちかくは、ぐっすり眠っている
◆ぼくらが目覚めるその日だけが、夜明けを迎える。夜が明けようとする日はまだまだある…