丸善 丸の内本店 フィクション1位!(2006年3/23~3/29) |
沖縄の離島の空気感やゆったりとした時間の流れが、心憎いほど鮮やかに描写されている。
── 作家 桜井亜美
ドラマ作りのツボをよく心得てると思います。大賞にふさわしい力作でした。
── 漫画家 柴門ふみ
Story |
沖縄の離島・与那喜島で、雑貨商を営みながら淡々と暮らしている友寄明青(35)のところに、ある日「幸」と名乗る女性から便りがやってきた。明青が旅先の神社に、ほんの遊び心で残した「嫁に来ないか」という言葉を見て、手紙を出してきたのだ。「私をお嫁さんにしてください」幸からの思いがけない手紙に半信半疑の明青の前に現れたのは、明青が見たこともないような美らさんだった。幸は神様がつれてきた花嫁なのか?戸惑いながらも、溌剌とした幸に思いをつのらせる明青。折しも島では、リゾート開発計画が持ち上がっていた。反対する少数派だった明青も、幸が一緒なら新しい生活に飛び込んでいけると思い、一大決心をする。しかし幸には、明青に打ち明けていない秘密があった――。
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- 文庫化して、2008年05月12日に宝島社文庫『カフーを待ちわびて』を発売しました。