「日本ラブストーリー大賞」
受賞作家第二作 『カフーを待ちわびて』から1年
気鋭の新人・原田マハが贈るワーキング・ウーマン小説 ファッション誌編集者の藍は仕事が生き甲斐。プライドを持って向き合えるいい仕事をする、それが何よりも大切だ。しかし愛犬リラとの出会いから彼女の人生は大きく変わっていく |
神様。お願い。あと、一時間だけ。リラを連れて行かないでください。 |
ファッション誌『JoJo』で働く藍は、とあるきっかけでゴールデンリトリーバーのリラを飼うことにした。恋人で同居人のコピーライター、浩介とともに育てはじめたが、都心から郊外へ引っ越した途端、藍の生活は一変。いい仕事をすることが生き甲斐の藍は、仕事に忙殺されていくうちに、何を愛し、何に愛されているかを次第に見失っていく……。浩介が去り、残されたリラとの生活にも苦痛を感じ始めたころ、藍はリラが癌であると告知を受け、リラと闘病生活をはじめることになる。愛犬との出会いと別れを通じて「本当に大切なもの」に気づくまでを描いた、感動ヒューマンラブストーリー!
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「長いか短いかなんて、問題じゃない。一年間でも、
一分間でも、犬の時間は一緒なんです」 |
- 改訂し、文庫化して、2009年06月05日に宝島社文庫『一分間だけ』を発売しました。