未知の世界へ足を踏みいれる人たちへの、励ましのメッセージがいっぱいです!
言葉の壁を超える心の交流、支えてくれる人びとへの感謝、困難にもめげないひたむきさが細やかに描写されていて、ハプニング続きながらも「出会いの大切さ」を学んだ私自身の高校時代の留学の思い出がよみがえりました。励ましに満ちた素敵なノンフィクションです! 高田万由子さんからのメッセージ |
この留学体験記は、最初から最後まで、泣きながら書いた。日本の家族や友だちと離ればなれに暮らして、寂しいのに、ただただがむしゃらに、強がって生きていた高校時代に流せなかった涙を、今、流しているみたいだった。
寂しい気持ちを根底に持ちながらも留学は、私の人格や価値観に、自分でも気づかないほどの強烈な影響を与えている。心に残ったものは、留学する前に夢みたとおりの、世界中の人たちとの素晴らしい出会いと、16歳の私には想像することもできなかったほどの深い感謝の念だ。 (「あとがき」より) |
目次
- プロローグ 成田空港
突然、父が号泣した!
アメリカの電話のかけ方がわからない!?
第1章 バージニアのサマー・スクール
英語を真面目に勉強するようになったのは、アメリカに着いてから
「これだから留学生は、日本に帰国して嫌われるんだよな」…ほか
第2章 アメリカの高校生活が始まる
授業の選択は難しい
「水泳」と「タイプ」の試験に、いきなり不合格!…ほか
第3章 キャンパス生活
寮生活
気まずさのきわみだった寮の夕食…ほか
第4章 放課後のスポーツ
フィールド・ホッケーで、チームプレーの楽しさに目覚める
スポーツのコーチたちは、褒め方がドラマチック!…ほか
第5章 ホスト・ファミリー「マーラー家」の思い出
黒砂糖入りスパゲティ
日曜日の礼拝とクリスマス…ほか
第6章 ホームシックとピアノの発表会
カウンセリングでホームシックと診断される
ピアノの練習に明け暮れた「初めての帰国」…ほか
第7章 高校二年目の出来事
悲しいときに悲しいと言える相手の存在
下手でも、作文を書くことが楽しみになったジョン先生のアメリカ文学のクラス…ほか
第8章 高校三年
新しいルーム・メイト
エレイナとの仲は最高!…ほか
エピローグ 卒業
あとがき