凛とした女性たちが残した、「しあわせの言の葉」 |
*私にとって愛は、ぬくもりです 向田邦子
*私はただ私として生きて行きたいと思うのです。 松井須磨子 *私は胸を張って言う。この人に惚れずにいられましょうか 岡本敏子 *でも、愛されることによってこの地上のものみなが なんと美しくなること! 高田敏子 *すぐ役立たないことにも大切なものがあるのではないでしょうか 神谷美恵子 *自分の持って生まれた可能性は私の財産 鶴見和子 *幸福とは、人が生きて行く力のもとになることだ 宇野千代 |
凛とした日本の女性たちが残してくれた
しあわせを導く言の葉集。 私たちに残された言の葉。 豊かな言の葉の茂る美しい風景が、 あなたの心にも広がっていきますように……。 |
目次
- はじめに
花
心を愛で満たし、勇気を与えてくれる言葉
石垣りん
一日背負っている 生きているいのちの重みは
もしかしたら 地球の重みかもわかりません。
伊藤野枝
現在の私達若い婦人を
最も多く自分自身に就(つ)いて考へるや(よ)うに
導いたのは恋愛でありました。 …ほか
鳥
心を自由にし、気持ちを新たにしてくれる言葉
円地文子
「色気」という言葉は性的な意味にばかり使うけれども、
「色気」は即ち「色彩感」なので、その人特有の色彩、
言いかえれば「味」というものが、
心情にも肉体にも滲み出すことなのだと思う。
岡田嘉子
まことの道は
明日からはじまるのです! …ほか
風
まわりの人に感謝し、優しくなれる言葉
朝吹登水子
せっかくこの世に生まれてきたのだから、
感動なしに生きていてはもったいない。
茨木のり子
どうして言葉たり得よう
他(た)のものを じっと
受けとめる力がなければ …ほか
月
素直に自分と向き合い、強くなれる言葉
和泉式部
すてはてんと おもふさへこそ 悲しけれ
君に馴れにし 我が身と思へば
(四世)井上八千代
人(にん)にないというのは、
本当は気易く使うべき言葉ではありません …ほか