心満たすやさしさに涙あふれる一冊!!!
「夜働く者です。三歳女児を預かってください」―公園の電信柱に見つけた一枚の貼り紙。これが“夜間保育”を始めたきっかけでした。今から三十年ほど前。働く母親たちが、安心して子どもを預けることのできなかった時代です。 あっという間に過ぎて行った日々の中、「保育室たんぽぽ」から飛びたっていった綿毛たちの数は千を超えました。
ともに食べ、飲み、そして笑いあってきた子どもたちとの心と心のふれあいが織り成す、涙と感動の物語です。
目次
- はじめに
第一章 華ちゃんの庭
第二章 「自分の“おうち”」をもとめて
第三章 「たんぽぽの食卓」
第四章 幸子のこと
第五章 障害を乗り越えて
第六章 家庭と施設
第七章 待って、待って、待ちくたびれて
第八章 「たんぽぽは仮の宿」
第九章 「ママ、私を見て!」
第十章 記憶の底に
第十一章 美奈の刃
第十二章 子どもたちの夢
第十三章 負の連鎖
第十四章 「あ」のつく二人
終章 たんぽぽ先生の子育て哲学
エピローグ フォトグラフ 保育室たんぽぽの30年
あとがきにかえて