父さん、じつは
ぼくのかみさんは、
男なんです……
ぼくの結婚をめぐって、
平和な家族が大混乱
『さくら色 オカンの嫁入り』の著者第二作
家族の絆に泣ける!
誠は結婚を親に切り出せないでいた。秘密にしてきたが、誠の心は女だった。恋人を紹介したこともない跡取り息子が、やっと嫁さんをつれてきたと思ったら相手が男。そんなことになったら家族は顔面蒼白になる……。苦悩する最中、妹の実からできちゃった婚の相談を受ける。妹を守るため、誠は隠してきた自分の結婚を頑固オヤジに告白する――。できちゃった婚とゆるされざる恋。爆弾を抱えた兄妹をめぐってゆれるやさしい家族の物語。
※この物語はフィクションです。実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
- 加筆、修正、改題し、文庫化して、2012年09月06日に宝島社文庫『僕のダンナさん』を発売しました。
目次
- 一 障子紙
二 祝い膳(ぜん)
三 桜茶
四 蝸牛(かたつむり)
五 彼岸花
六 暖簾(のれん)
七 夜空
八 水底
九 風鈴
十 流し素麺(そうめん)
十一 夢枕
十二 虹(にじ)
十三 割烹着(かっぽうぎ)
十四 蝉時雨(せみしぐれ)
十五 青い鳥
十六 追伸