[緊急出版!]
全原発の再稼働をたくらむ
黒幕たちの手口とカネ!
大飯原発と地元買収、活断層黙殺、原発輸出の錬金術、
自然エネルギー潰し、密かに温存された核燃サイクル利権
この夏、フル稼働に入った関西電力・大飯原子力発電所の3号機と4号機。電力需給のひっ迫が理由だが、原発がなくても電力は賄えたという試算もある。また大飯原発の直下には、活断層がある可能性さえ指摘されているのに、「原発利益共同体」は意に介さない。今後も全国の原発を次々と再稼働させていく腹だ。驚くべきことに、東電管区内の福島第二原発でさえ、着々と再稼働の準備が現場レベルでは進められているという。再稼働に向けた原発立地の買収事情から自然エネルギー潰しの手口、それでも原発稼働に固執する政界、官界、経団連、原発産業、銀行の思惑、そしてアメリカ核戦略の巨大な影を描く。
目次
- はじめに
第1章 原発再稼働の深い闇
▼世論を無視した暴挙のカラクリ
なぜ大飯原発3、4号機が再稼働の突破口になったのか? 一ノ宮美成
▼協力会社エンジニアたちの証言
福島第二の水素爆発疑惑を隠し、柏崎刈羽を再稼働させたい東電 鈴木智彦
▼地元経済に深く食い込む原発マネー
若狭湾「原発銀座」買収工作の実態 一ノ宮美成
▼現職道知事は経産省と電力会社の“傀儡”
北電「泊原発3号機」再稼働計画に蠢いたカネと票 一ノ宮美成
第2章 世論操作の深い闇
▼血税を使った国民洗脳
やらせ官庁「経産省資源エネルギー庁」 原発推進PRの大罪 神林広恵
▼原子力文化振興財団、電力中央研究所ほか
原子力ムラの公益法人に“天下り”した新聞社幹部たちの実名 高橋篤史
第3章 汚染隠しの深い闇
▼フクシマの原発事故は終わっていない
「冷温停止」「除染」という言葉に誤魔化されてはいけない
語り手=小出裕章/聞き手&執筆=明石昇二郎
▼国連もグルになった国際原子力マフィアの罪
年間被曝線量の規制値を操る「ICRP」の闇
語り手=広瀬 隆/聞き手&構成=大泉実成
第4章 原子力ムラ復興の深い闇
▼脱原発の壁、天下りコネクション解剖
原子力系「独法」「公益法人」の巨大資産力 高橋篤史
▼20人中16人が東電救済法案の採決で利害関係者として賛成
東電&関電株を保有する国会議員ランキング 佐々木奎一
▼手放しでは喜べない「再生エネ法」の成立
電事連&永田町“自然エネルギー潰し”の手口 李策
▼失敗しても原発業界は取りっぱぐれがない仕組み
日本の原発輸出で巨額の税金が喰われる日 李策
▼原発利権の本丸を追う
「核燃料サイクル」をやめなければ、原発は止められない 李策