21世紀の資本主義を読み解く

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著者：橘木俊詔
発売日：2015年1月24日
価格：1,540円(税込)

判型：A5判
ページ数：191P
ISBN：978-4-8002-3728-6

ピケティの処方箋で日本は救えるか――

ゼロ成長を肯定することこそ
日本経済を潤す唯一の方法だ！

2015年現在、ほとんどの国で採用されている資本主義。その大きすぎる経済的メリットのために、所得格差は目をつぶられてきました。しかし、いま世界的ベストセラーとなった『21世紀の資本』（トマ・ピケティ）の登場によって、格差論は新たな展開を見せています。本書は、「富と資本」から導き出されたピケティ格差論の詳解だけでなく、ピケティが触れられなかった「貧困」から考えた格差論を追加した『21世紀の資本』の強化版です。独自の文化をもつ日本が直面している具体的な問題、「劇薬」アベノミクスが次に打つべき施策とは。はじめて経済に触れる読者にもやさしい、資本主義と経済学史の解説も掲載したビジネスマン必携の一冊です。

橘木俊詔(たちばなきとしあき) プロフィール

1943年、兵庫県生まれ。専門は労働経済学、公共経済学。京都大学経済学博士（1998年）。小樽商科大学商学部卒業、大阪大学大学院、ジョンズ・ホプキンス大学大学院修了（Ph.D.取得）。仏米英独での研究職・教育職、京都大学経済研究所教授、経済企画庁客員主任研究官、日本銀行客員研究員、日本経済学会会長、同志社大学経済学部教授をへて2017年現在、京都女子大学客員教授、京都大学名誉教授。『日本の経済格差』（岩波新書、エコノミスト賞）、『家計からみる日本経済』（岩波新書、石橋湛山賞）、『格差社会』（岩波新書）、『学歴入門』（河出書房新社）、『夫婦格差社会』（共著、中公新書）、『「幸せ」の経済学』（岩波現代全書）、『21世紀の資本主義を読み解く』（宝島社）など単著・共著・編著は80冊を超え、英文書は17冊ある。