江戸の情緒を描破する
石ノ森最高傑作!
時は文化文政、江戸――
下っ引きの佐武と按摩の市が
人の心に潜む業を斬る!
ファンの多くが「石ノ森作品の最高傑作」と称えるミステリー連作短編集「佐武と市 捕物控」。江戸を舞台に下っ引きの佐武(さぶ)と、按摩を営む盲目の市(いち)が、コンビを組んで殺人事件の解決に挑み、江戸の治安を守るために戦う時代劇コミックです。当時としては珍しい青年向けのアニメにもなり、のちに4度実写ドラマ化もされています。さらに2011年にはパチンコ化されるなど、今なお根強い人気のある作品です。連載終了後も様々な雑誌で読み切りが掲載されるなど著者自身の思い入れも強い、まさに石ノ森章太郎の代表作といっても過言ではないシリーズです。
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石ノ森 章太郎(いしのもり しょうたろう) プロフィール
本名は小野寺章太郎(おのでら しょうたろう)。1938年1月25日、宮城県登米郡生まれ。ペンネームの由来は、出身地の石森町(いしのもりちょう)から。幼少より映画監督を目指していたが、手塚治虫の『新寶島』に出会い大ファンとなる。1954年、『二級天使』で商業誌デビュー。その後、1964年に連載開始した『サイボーグ009』がアニメ化・映画化。1971年には『仮面ライダー』、翌年『人造人間キカイダー』などヒット作を次々発表している。1998年、心不全のため逝去。享年60歳。2006~2008 年にかけて、500冊770タイトルにおよぶ『石ノ森章太郎萬画大全集』(角川書店)が出版され、一人の著者による最も多いマンガの出版の記録として、ギネス・ワールド・レコーズに認定されている。