中島敦・生誕100年特別企画です。高校時代に教科書で中島敦の「山月記」を読んだことのある人も多いのではないでしょうか。評論家や書店の方々の評価がとても高い、凛とした“日本語”の名作である、中島の代表作「李陵」「弟子」「名人伝」をはじめ、名作をたっぷりと読める一冊です。活字も大きく、読みやすさもバツグンの決定版です。
目次
- 中島敦自筆原稿(写真):「李陵」と「李陵草稿」
中島敦、その世界の見取図
文字禍――古譚
セトナ皇子
木乃伊――古譚
狐憑――古譚
山月記――古譚
悟浄出世――わが西遊記
悟浄歎異 沙門悟浄の手記――わが西遊記
盈虚――古俗
牛人――古俗
名人伝
弟子
李陵
光と風と夢
幸福――南島譚
夫婦――南島譚
雞――南島譚
ナポレオン――環礁
斗南先生
狼疾記――過去帳
解説:中島敦――人と作品と時代 郷原宏
神奈川県近代文学館「中島敦文庫」