天皇を通して“日本のかたち”が見えてくる
神武天皇から今上天皇まで続いてきた
天皇の歴史、祭祀、しきたりがわかる!
累計140万部を突破した「まんがと図解」シリーズ。今回のテーマは天皇です。天皇の歴史や興味深いエピソード、祭祀や公務、日常生活といった日々の過ごし方はもちろんのこと、法的位置づけや皇位継承権にまつわる問題といった制度的なトピックなど、多彩な側面から天皇についての基本的な知識を整理、紹介します。監修は皇室に関する研究では第一人者の所功氏。井沢元彦氏(歴史小説家)×島田裕巳氏(宗教学者)の対談や石平氏の寄稿「中国からみた天皇の存在」などを収録した豪華盛りだくさんの一冊です。
目次
- 監修者のことば 天皇こそ日本のソフトパワー モラロジー研究所 教授 所 功
序章 天皇は日本にとってどんな存在か? ――「日本らしさ」の由来――
[まんが Introduction] 「天皇は象徴」の意味とは? ――君が代の「君」が示するもの――
なぜ天皇が重要なのか? 日本の「日本らしさ」は天皇の存在にある
対談 井沢元彦×島田裕巳 「日本人らしさ」の由来を考える 日本にとって「天皇」とは何か?
第1章 皇室の「歴史」をふり返る ~古代から近世まで ――権力と権威の関わり――
[まんが Chapter1] 武士の時代にも残った天皇 ――権力者から権威者となる――
1 神話の世界と歴史の伝説をつなげる初代の天皇 神武天皇
2 4名の皇族将軍を派遣して国内の統一に乗り出す 崇神天皇
3 九州から朝鮮まで遠征し、摂政としても活躍 神功皇后
4 雨漏りの宮殿で仁政を実施、巨大古墳で有名な「聖帝」 仁徳天皇
5 武勇に富み、中国の史書にも「倭王武」と記される 雄略天皇
…ほか
第2章 皇室の「歴史」をふり返る ~近代から現代まで ――維新、大戦を経て現在へ――
[まんが Chapter2] 明治時代と天皇の復権 ――時代が求めた絶対的トップ――
1 満16歳の若き天皇を中核に実現した王政復古と革新 明治天皇(1)
2 文明開化の波を受け入れつつ和の心を重んじた 明治天皇(2)
3 ランドセル、桜、神前結婚式などの風習は大正天皇から 大正天皇
4 正義感あふれ、立憲君主の立場を貫く 昭和天皇(1)
5 人間天皇・象徴天皇としての在り方を模索する 昭和天皇(2)
…ほか
寄稿 中国から見た日本の天皇の不思議、そこに流れる知恵 (石 平)
第3章 皇室の「暮らし」をのぞいてみよう ――天皇の仕事や日常――
[まんが Chapter3] 天皇と「祈り」 ――天皇の最も大切な仕事とは――
1 天皇は、普段どんな生活をしている? 祭祀や会見、書類の決裁など 日々、分刻みで公務に追われる
2 天皇はどんなところに住んでいる? 皇居は緑に囲まれ 宮殿や研究室などもある
3 宮中祭祀とは、どんなことをしている? 国家と国民のために 神々に安泰と豊穣を祈っている
4 国事行為には何がある? 任命、公布、認証、接受など 憲法上の承認と儀礼が国事行為
5 皇族って一般人と何が違う? 皇室には特別の法があり 戸籍や名字を持たない
…ほか
第4章 皇室の「あり方」について考える ――皇室のシステムと「これから」――
[まんが Chapter4] 天皇と皇位継承問題 ――女性天皇と女系天皇、その違いとは――
1 天皇は日本の神道に関してどんな位置づけなのか? 日本人の心に宿る神道の祭儀における
最高の権威
2 皇室の御紋はなぜ菊なのか? 放射状の太陽光線に似た菊の花 パスポートにも使用されている
3 天皇・皇族には国民の権利と義務があるか? 特別身分に伴う役割がある 一般的な人生の自由はない
4 天皇が国家の「象徴」ってどういうこと? 国民を統合する「公人」であり 対外的に国を代表する元首
5 宮内庁はどんな仕事をしている? 皇室の多様な活動をサポートし 皇室に関係する施設の管理を行う
…ほか
Column
1 世界で王室をもつ君主国
2 天皇家125代略系図
3 さまざまな天皇の公務と宮中祭祀
4 皇室制度の基本法となる「皇室典範」
〈さくいん付〉 天皇についてよくわかる用語集58
※本書では、監修者のアドバイスをもとに天皇に関するさまざまな事柄を取り上げ、わかりやすく、一部大胆にまとめています。
※天皇・皇族に対する敬語表現は、過剰にならないよう、2重敬語を避けたものに留めています。