いじめは永遠に続くと思っていた。
生きて行くのは痛いんだって知った。 誰にでも、生まれた理由があるんだ。 |
傷だらけの女性ロッカー、
魂の自叙伝 |
ミュージシャン・川村カオリはロシアで生まれた。そこからの人生は決して平坦ではなかった……。いじめられた幼少時代、国籍差別との闘い、情熱的な恋、妊娠、出産、夫・モトアキとの関係、そして突然訪れた「病」という過酷な試練……。
「それでも私は歌い続ける!」これまで明かされなかった激動の人生を、幼少の頃から今に至る多数の写真とともに本音で語る、感動のスピリチュアル・メッセージ! |
同級生が持っている水色のはち巻きが川村かおりを殺す会を意味することを知ってからは、もう自殺しか思いつかなかった。でも死に方がわからなかった。そんな情報源など、どこにもない時代である(そしてなくて本当に良かった)。そんな私がとった奇行は自殺ではなく、自ら自分の両手を折るということだった。なぜそんなことをしたのかは今でもわからない。ただ限界だったのは確かだ。私は自転車で下り坂を思いきり飛ばし、腕からつっこんだ。
(本文31ページより) |
この商品は、2005年09月14日に発売された、書籍『Helter Skelter』を加筆・修正を行い、書き下ろし原稿を加え改訂し、文庫化したものです。
目次
- First Cut 誕生 Birth
Second Cut 負け犬 Loser
Third Cut 東京 Tokyo Graffiti
Fourth Cut 学校 School Days
Fifth Cut 青春 Youth Quakers
Sixth Cut デビュー My First Debut
Seventh Cut 渾沌 Confusion
Eighth Cut 出口 Exit
Eighth and a half Cut 母の死 My Mother's Death
Ninth Cut トゥルーロマンス True Romance
Tenth Cut 愛の結晶 Proof of Love
Eleventh Cut 二人の孤独 Solitary Life
Twelfth Cut 運命 Fate
Last Cut 最後に epilogue
文庫本化 特別インタビュー
文庫化にあたって……