苫子26歳、処女、フリーター、喫茶店マスター、サル男にオチる。恋をする。
鈴木亜美、大絶賛!!
「わかる、わかる。」
そう頷きながらスイッチの世界に引き込まれました。失恋しても挫折しても、フリーターでも、苫子は強い。かっこいい!
日本ラブストーリー大賞選考委員が大絶賛!!
この作品は、平成ニッポンの『ライ麦畑でつかまえて』であります。
ここまで自虐ネタで笑いをとれる女性主人公がいたでしょうか。
私はこの苫子というキャラを産み出した作者に嫉妬しました。
漫画家 紫門ふみ
私はこの苫子というキャラを産み出した作者に嫉妬しました。
漫画家 紫門ふみ
【ストーリー】
主人公・苫子(とまこ)はフリーターで、処女。他人と上手くコミュニケーションをとることができず、簡単なバイトさえもクビになる始末。嫌なことがあるたびに、自分の首の後ろを押す。彼女のイメージの中では、そこに人間を消すことができるスイッチがあって、そこを押せば自分は消えていなくなることができるのだ。そんな彼女がバイトを変えたことで、いろいろな人に出会う。みなどこかズレていて、アンバランスな人ばかり。最初は何となく距離を置いていた苫子と彼らだが、徐々に近づき、お互いに影響しあう。といっても、劇的な何かが起こるわけではなく、あくまでも消極的に、静かに、ジンワリと変化はやってくる。物語の最後、苫子は処女ではなくなり、サル男という好きな男もできた。周りの人とも自分から連絡を取り、すべてが上手くいかなくても、繋がりを自分から保とうとする。変化はそれだけ。だが、苫子にとっての世界は大きく変わりはじめていた。
主人公・苫子(とまこ)はフリーターで、処女。他人と上手くコミュニケーションをとることができず、簡単なバイトさえもクビになる始末。嫌なことがあるたびに、自分の首の後ろを押す。彼女のイメージの中では、そこに人間を消すことができるスイッチがあって、そこを押せば自分は消えていなくなることができるのだ。そんな彼女がバイトを変えたことで、いろいろな人に出会う。みなどこかズレていて、アンバランスな人ばかり。最初は何となく距離を置いていた苫子と彼らだが、徐々に近づき、お互いに影響しあう。といっても、劇的な何かが起こるわけではなく、あくまでも消極的に、静かに、ジンワリと変化はやってくる。物語の最後、苫子は処女ではなくなり、サル男という好きな男もできた。周りの人とも自分から連絡を取り、すべてが上手くいかなくても、繋がりを自分から保とうとする。変化はそれだけ。だが、苫子にとっての世界は大きく変わりはじめていた。
この商品は、2006年04月24日に発売された、書籍『SWITCH スイッチ』を文庫化したものです。