入門者からオペラ通まで
知れば知るほど深みにはまるオペラの快楽へ、あなたを誘う本
さらに壮大に、さらに華やかに
【下巻内容】
さらに壮大に、さらに華やかに(フランス・オペラその2)/並はずれた綜合(ワーグナー)/辺境からの想像力(ロシア・東欧のオペラ)/市民的な悦び(フランス・オペラその3)/歌に生き愛に生き(ヴェルディ以後のイタリア・オペラ)/銀の薔薇(リヒャルト・シュトラウスとワーグナー以後のドイツ・オペラ)/カオスと孤立(ヤナーチェク、ブリテン、その他の20世紀のオペラ)
本書は年季の入ったオペラ好きによって書かれた、四百字詰め原稿用紙千枚に及ぶ力作の下巻だ。叙述の流れはそれ自体オペラのように変幻して読者の心をわしづかみ、ひっぱってゆく。読者は、オペラというものが、とれほど人類の原始に通じ、知的な遺産、芸術的な遺産を取り込んできたか、そしてそれを観客に対してどれほど惜しげもなくふるまってきたか、目の当たりにするだろう。
本書は1992年8月にJICC出版局(現在の宝島社)より刊行された『オペラの快楽』を文庫化したものです。文庫化に当たって上下巻の分冊とし、最小限の加筆訂正をおこないました。
目次
- (上巻より続く)
9 さらに壮大に、さらに華やかに
フランス・オペラその二
10 並はずれた綜合
ワーグナー
11 辺境からの想像力
ロシア・東ヨーロッパのオペラ ・・・ほか
原本あとがき
宝島社文庫版あとがき
索引(作品別)