宝島社文庫
ふたたび swing me again
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引き裂かれてもなお、
55年間、男は女を想いつづけた――
かつてハンセン病を患い、55年間隔離生活を送っていた健三郎が、家族のもとに現われた。戸惑う孫の大翔に、健三郎は墓参りの付添いを頼む。それは健三郎の子を産んで死んでしまった恋人・百合子の墓のはずだった。だが、そこに彼女の名はない。病に引き裂かれてもなお55年間想いつづけた恋人。百合子は生きているのか?会えるものなら、ふたたび会いたい。健三郎は大翔と、百合子をさがす旅に出る――。第5回日本ラブストーリー大賞エンタテインメント特別賞受賞作。
※この作品はフィクションです。実在する人物、地名、団体等とは一切関係ありません。
矢城 潤一(やぎ じゅんいち) プロフィール
大学を卒業後、フリーの助監督となり、北野武、原田眞人、長崎俊一など個性的な監督の現場で経験を積む。自己資金で映画『ある探偵の憂鬱』を監督。以降、様々な映像作品に関わりながら、テレビドラマや映画の脚本も手がけるようになる。その他の監督作品として『ねこのひげ』(2008年公開)、脚本作品として『6週間』(塩屋俊監督)、『ウィニングパス』(中田新一監督)がある。そして2009年度に本作で第5回日本ラブストーリー大賞エンタテインメント特別賞を受賞。