有人改札、電話ボックス、ウォークマン…
1986年の渋谷で、私は
“二十歳の私”と出会った。
2016年から、30年前の渋谷に
タイムスリップしてしまった清海。
ある殺人事件の謎を解き、清海は
元の世界に戻ろうとするが――
文庫書き下ろし
感動のタイムスリップ・ミステリー
夫を病気で亡くした五十歳の専業主婦・清海は、満月の夜に遭遇した転落事故によって突然、三十年前のバブルに沸く一九八六年の渋谷にタイムスリップしてしまった。そこには清海のいた世界とよく似た別の渋谷。清海はそこで、失踪した叔父や、若き夫、さらには二十歳の自分と出会う。ある殺人事件の謎を解くことで、清海は元の世界に戻ろうとするが、思いもよらない真相が明らかになり……。
※この物語はフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物・団体等とは一切関係ありません。