2023年2月、若冲が晩年に描いた激レアな絵巻が見つかりました。本誌は新発見の巻物「果蔬図巻（かそずかん）」に描かれた鮮やかな色彩のぶどうやりんごなどの果物、そしてかぼちゃや冬瓜などの野菜、あわせて40種類ほどを詳しく紹介。所蔵する福田美術館の学芸課長から直接お話を聞くほか、超絶技巧で描かれた若冲作品の傑作の数々を紹介します。
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狩野 博幸(かの ひろゆき) プロフィール
1947年、福岡県生まれ。美術史家。70年、九州大学文学部哲学科美学・美術史専攻卒業。74年、同大学院文学研究科博士課程中退。帝塚山大学助教授、京都国立博物館（美術室長、京都文化資料研究センター長）、同志社大学文化情報学部教授を歴任。専門は桃山絵画と江戸絵画で、伊藤若冲研究の第一人者。著書に『伊藤若冲大全』（小学館）、『若冲 広がり続ける宇宙』（角川書店）など。監修書に『若冲 名宝プライスコレクションと花鳥風月』『筆ペンで描く鳥獣戯画の世界』『知っておきたい国宝130選』『若冲の世界』『葛飾北斎 傑作100選』『愛蔵版 葛飾北斎 名作100選』（いずれも宝島社）などがある。
