四月一日(わたぬき)さんは
代筆屋
四月一日(わたぬき)さんの手紙には
秘密にしていた
想いが詰まっていた――。
「筆の都」に住む、ふくよかで可愛らしく、
ちょっと不思議な代筆屋さん。
悩みを抱えた人たちが
そんな彼に救われていく、手紙と秘密の物語。
第5回ネット小説大賞
グランプリ受賞作家 最新作
広島県熊野町、「筆の都」と呼ばれる町にある一軒の代筆屋。そこには四月一日さんという、ふくよかで可愛らしい男性がいる。彼のそばには、態度が悪いせいで不良にしか見えないヤコさんがいて、店の隣には高校生の双子がやっている古い文具屋が並んでいる。看板もないその代筆屋に来るのは、思い悩みながら誰かに想いを届けたい人たちばかり。ちょっと不思議な代筆屋さんと、秘密を抱えた人たちの物語。
※この物語はフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
目次
- 第一通 結婚式の手紙
第二通 ラブレター
第三通 入学祝いの手紙
第四通 履歴書
第五通 タイムカプセル
第六通 遺書