喫茶店『ツバメ』では、
心に寄り添う料理を
お出しします。
異世界に転移した青年・タクミが、駅舎に開いた喫茶店『ツバメ』。
珈琲の香りが漂う駅には、今日も新しい出会いがやってくる。
応募総数7612作
「小説家になろう」発
第4回ネット小説大賞受賞作!
タクミは途方に暮れていた。電車で眠っていたはずが、気づくと蒸気機関車に乗って、ヨーロッパのような田園風景の中を走っている。そして、隣の妻は、猫耳の少女になっていた。終着駅の駅長によると、タクミと妻は、異世界が交わる現象「時線の転轍」に巻き込まれたらしい。そして二人は、駅長の計らいで、その終着駅で喫茶店『ツバメ』を営むことになったのであった。駅を乗り過ごしてしまった少女。毎週一回、決まって駅を訪れる老人。世界を飛び回る目利きの女銀行家。駅には毎日、いろんな出会いがやってくる。人と食べ物、そして思い出が出会う、ちょっと不思議な物語。
※この物語はフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
- 改稿のうえ文庫化して、2018年05月28日に宝島社文庫『異世界駅舎の喫茶店』を発売しました。