これならできる!「うつ」に負けない<家族の知恵>
本書を家族全員で読んでください。周りの人にも読ませてください。
家族が元気になれば「うつ」は回復する!
日本では、およそ7人に1人が一生に一度はうつ病にかかると言われています。 そのくらい「ありふれた」病気であるにもかかわらず、本人は仕事も家事もできないくらい落ち込み、時には「死ぬしかない」と思いつめ、家族は崩壊の危機にさらされています。 本書では、うつ病ケアの専門家であり、うつ病患者をかかえる「うつ家族」のケアを手掛ける著者が、自ら体験したケーススタディをもとに、日本ではほとんど語られることのなかったケアする家族のために必要な情報、ノウハウを紹介します。 特に職場復帰に向けた方策は、家族ばかりでなく、社員のメンタルヘルスに配慮しなければならない、企業の人事労務担当の方も必読です! |
家族の知恵60
●うつ病からの回復は三寒四温!と知る●温かな無関心で接する
●我が家に隠れダラダラスペースを作る●朝になったら着替えさせる
●食事は少なめに作る●励まさない。提案で話しかける
●会話は一日一時間と決める●ニ週間後にどうでもいい予定を入れる
●病を憎んで人を憎まず……
- 改訂し、文庫化して、2008年07月05日に宝島社文庫『「家族力」がうつから救う!』を発売しました。
目次
- 第1章 よくある「うつ家族」の誤解
●私のうつ家族体験
その病気は「眠れない」から始まりました
●よくある家族の誤解
うつ病は「気合」で回復すると思っている
薬に頼らないで治そうとする
仮病疑惑を持つ
カウンセリングだけで回復すると思ってしまう…ほか
第2章「うつ家族」の心構え
●私のうつ家族の体験
私も子どもも、うつ病の夫を恐れました
●「うつ家族」の心構え
自己犠牲は厳禁
薬の服用は家族の仕事
入院という選択肢を持つ
自殺の兆候を感じたら即病院へ!…ほか
第3章「うつ家族」が抱えやすい問題
●私のうつ家族体験
家族が共倒れ。燃え尽きてしまった
●家族が抱える問題
ゴールに近づいている実感が得られない
家族が医者になろうとして逆効果
「ヤマアラシのジレンマ」に陥る
離婚の危機に陥る…ほか
第4章 今すぐ役立つ!「うつ家族」の改善アイデア20
●私のうつ家族体験
もう食事なんて作りたくない
●改善アイデア
「温かな無関心」で接する
良い言葉とNGワード
家事を上手に頼む
優先順位をつけてあげる…ほか
第5章 社会復帰へ。「うつ家族」の最後の一歩
●私のうつ家族体験
無理な職場復帰ですべてを失った
●家族と一緒に最後の一歩
回復期に入ったらカウンセリングを検討する
復職プログラムを利用する
不安障害の併発を見逃さない
ストレスを少しずつかける…ほか