浮き彫りにされたニッポン人の「性」の現状!
「恋愛貧者」「結婚難民」は、なぜ増えるのか?
2008年11月刊の宝島社新書『セックス格差社会』の文庫版です。所得格差が恋愛や結婚といった性的な領域をどのように破壊しているか、をさまざまな統計数字から浮き彫りにした本です。恋愛貧者・結婚難民はなぜ増えるのか? そしてまた、高所得層に広がるセックスレスとセックス依存症という両極端の事態はなにが原因なのか? 若年EDと中年童貞の増加の意味するところは? 女性がかつての「三高」から「三低」(低リスク、低依存、低姿勢)へと男性に望む条件を変えてきたのはなぜか?等々、最新の情報に基づくユニークな分析がもりだくさん! 解説・日名子暁(ノンフィクションライター)
この商品は、2008年11月10日に発売された、宝島社新書『セックス格差社会』を改訂し、文庫化したものです。
目次
- はじめに 「貧乏の子だくさん」は昔の話
第1章 「出会い」「恋愛」「結婚」と所得格差
独身女性が結婚相手に求める「最低年収400万円」の意味
結婚適齢期の女性が230万人もあぶれる計算に
生涯独身を選ぶしかない人々の実数
30代前半、年収1500万円以上の男性の9割が既婚者
「出会い」の機会さえ失う非正社員
…ほか
第2章 高収入ホワイトカラーの性愛事情
高収入ほどセックスの回数が減る
「働きすぎ」の弊害は30代正社員で最も深刻
追い討ちをかける「名ばかり管理職」の横行
働きすぎを解消すれば、セックスの回数が年間77.4回増える
若い男性の実に1割が「ED」というショック
…ほか
第3章 「できちゃった婚」と貧困スパイラル
一昔前では考えられなかった中学生の妊娠・出産
コンドームの出荷量はなぜ半減したか?
「できちゃった婚」が7割の増加
子供に受け継がれるワーキングプア
格差社会の中の同棲カップル
…ほか
第4章 「中年童貞」「負け犬」のエコノミクス
結婚情報サービス業が盛況になった理由
「現代版お見合いシステム」の利用者数は推計60万人
「出会いカフェ」のエコノミクス
「別れさせ屋」ビジネスが大繁盛する皮肉
「中年童貞」「負け犬」の経済効果とは?
…ほか
第5章 人口減少社会とセックス格差
平均セックス回数をフランス並みにするには?
シンガポール「官製お見合い」の顛末
BRICsの成長株「ロシア」の移民事情
少子高齢化の最前線EUの移民事情
40年後の日本では3000万人の人手不足に
…ほか
おわりに
文庫版あとがき
解説 日名子暁