史上最大の「沈没劇」はこうして起きた!
● 「ファイト」休刊劇とI編集長の"真実の晩年"
● 「ミスター高橋本」をめぐる知られざる「暗闘」
● 格闘技バブルにしゃぶり尽くされたプロレス界
● 武藤全日本を襲った泥沼裁判の結末
- 改訂して文庫化して、2009年05月09日に宝島SUGOI文庫『プロレス「暗黒」の10年』を発売しました。
目次
- まえがき
第一章 暴露とケーフェイの間
* 「ミスター高橋本」の衝撃
* 伝説の書『ケーフェイ』の中味
* 「偽善」ではないのか
* 功労者を「冷遇」した新日本
* 高橋氏に出版を「決意」させた新日本の態度
* 「高橋本」とプロレスマスコミの対応
* 「カミングアウト」でプロレスは復活しない
* ファンがシラけた
* 暴露ムック本の乱発
* 猪木のひとこと「死ねばいいじゃん」
* 『ファイト』連載をめぐる高橋氏との確執
第二章 「I編集長」の遺言
* 私が「I編集長」と議論したプロレスの未来像
* I編集長の考えを体現した佐山聡、前田日明
* 日本における「ガチンコプロレス」とその結巣
* 旗揚げ戦「ゴッチ勝利」で予定調和を否定
* 「舌出し失神事件」と猪木の"前科"
* 「失神」した猪木が平然と晩メシ
* プロレスを語らなくなったI編集長
* 部下を怒らなかった人
第三章 「たかが格闘技、されど格闘技」
* 「新日本コケたら」本当に皆がコケた
* ピーク時から激減したプロレス誌の売り上げ
* 「PRIDE」の襲来と総合格闘技ブーム
* 石井和義・谷川貞治両氏のプロレスマーケット「侵略戦略」
* プロレスの「興行ノウ八ウ」をいいとこ取り
* 猪木の「プロレス愛」はなお健在
* プロレスラーの実力を見誤った猪木
* 新日本最高のレスラー「永田裕志」が負った傷の大きさ
* 失われたプロレスにおける「関節技」の意味
* 格闘技大連立-「盛者必衰」の理
* 「K-1」石井和義元館長の下獄
* 「視聴率」がすべてなのか
第四章 去りし者たちの「修羅」
* 経営に無知すぎたレスラー社長
* 武藤の離脱劇で始まった悲劇の序曲
* プロレス史上初の「完全犯罪」移籍
* 「日経」が報道した新日本プロレスの上場計画
* チラつく「ソフトバンク」の影
* 武藤が手にした「8万株」
* 新オーナーに名乗りを上げたAV監督
* レスラーの妻が武藤夫人に苦情
* 信じられない武藤の「意地」と「気力」
* 「ド真ん中」から「地獄のアングル」へ
* 「オレのパックに誰がいるのか、知ってるのかッー!」
* 異常な金遣いと見えていたWJの先行き
* インターネット上で「伝説の団体」に認定
* プロレスラー長州力の「終わり方」
第五章 人間模様
* パチンコ店店員となった「元小結」安田忠夫
* プロレスマスコミの「大リストラ」
* 海外通信員「ジミー鈴木」の転職
* 「飲む・打つ・買う」-トンパチ記者の悲哀
* 天才か、老醜か・・・・・・夕ーザン山本氏の現在
* 「ジャーナリズム」を持った2人のプロレス記者
* 卜ロフィーを投げつけた「永遠の少年」
* 前田を脅したKRS関係者
* 『ファイト』との法廷闘争
* 「殺すぞ」とテーブルを叩いた
第六章 誰が新日本を殺すのか
* 「そして誰もいなくなった」-坂口征二の回想
* 「猪木事務所」と「成田会見」
* 新団体UFOと小川の「坂口暴行事件」
* 猪木の壮絶な「新日本干渉」
* 新幹線の中で猪木が小川に出した「指令」
* 猪木vs新日本の犠牲者だった橋本真也
* 「コンニャク社長」と傀儡政権
* 「藤波社長」の失政と重い責任
* 新日社員の「面従腹背」-神が人間となった日
* 「いま、オレの役に立つ人間か」
* 猪木の「パワー・八ラスメント」
第七章 「仕掛人」時代の終焉
* 記者の気持ちが分かる人たち
* 「ネッシー捕獲」の見出しをつけていた永島勝司氏
* 新間氏の「パラまきプロレス」
* 「5000円」の大入り袋を惜しげもなく配布
* 世紀のタフ・ネゴシエーター
* 「仕掛人」のはかなき栄光
* 「情報操作」プロレスは終わった
第八章 IGFと猪木の「晩節」
* 猪木のいる所にトラブルあり
* 猪木を救った「新タニマチ」の吉凶
* 「新日本は必ず漬れる」
* 二兎を追うもの一兎を得ず
* 猪木の「イラ立ち」と「絶望」
第九章 勝負論なき時代に
* インターネットとプロレスファン
* 間われる団体側の情報管理
* 「長州力」より「長州小力」
* 生命線の「ワールドプロレスリング」放映権料
* 「パカキャラ」の裏に隠された中西の思い
* 消えた「スカウト部長」
* 東京ドーム「5000円」席の是非
第十章 回想
* プロレス村という楽園
* 「プロレス」の特殊性の本質
* 「ケーフェイ」を守ることの意味
* 「プロレス」より「総合格闘技」を見る現在
* 米マット界の「衰退劇」の理由
* 老兵は死なず
[コラム]『ファイト』が受けた「取材拒否」
あとがき