日本よ、牙を持て!
前航空幕僚長であった田母神氏が、自らの防衛論を真正面きって論ずる。いままでの軍事評論家にありがちな、頭でっかちな論理ではなく、自ら経験し、接してきた世界の軍事情勢と日本のおかれている立場から、その現実的な国防論を展開する。専守防衛の名のもと攻撃力を持たない自衛隊、非核三原則のもと核を持たない自衛隊、武器輸出のできない日本の軍事産業、その問題点をグローバルスタンダードから抉り出す。
- 文庫化して、2011年07月07日に宝島SUGOI文庫『真・国防論』を発売しました。
目次
- はじめに
第1章 防衛論
防衛論~国家の安全を考える
テーマ1 抑止力としての自衛隊のあるべき姿
国際社会は性悪説で眺めるべきもの
強いことが戦争を回避する
政治家自らが、抑止力を低くしている
いま何か起きても、黙って見ているしかない自衛隊
専守防衛では国を守れない
・・・ほか
テーマ2 日本の防衛は自衛隊の手で
戦後をひきずったままの自衛隊
武器輸出を可能にせよ
日米安保のあるべき姿
自衛隊がもつべき攻撃力
攻撃力を備えた自主防衛ができるとき
・・・ほか
テーマ3 日本が仮想敵国として備える国
自衛隊が注意している国とは
テーマ4 尖閣諸島を守るためには
尖閣諸島のいま
自衛隊が尖閣諸島でいまできること
テーマ5 北方重視から南方展開へ
いま、なぜ南方なのか
・・・ほか
・・・ほか
第2章 自衛隊を真の国軍にするために
自衛隊の前に立ちはだかるもの
テーマ8 自衛隊を阻むものは誰か
経済よりも自衛隊をグローバルスタンダードにすべき
自衛隊を国軍から遠ざけているもの
日本の文民統制
戦争を始めるのは文民
日本にしかない内局という組織
・・・ほか
テーマ9 守屋事件が起きた背景
事務次官がもつ大きすぎる権限
守屋という男の素顔
テーマ10 自衛隊の機密漏洩
軍法会議は必要か
機密漏洩事件で自衛隊が受けた影響
・・・ほか
第3章 自衛隊に必要な装備とは?
自衛隊が世界に並ぶために
テーマ13 国産戦闘機はこうつくれ
開発の鍵は武器の輸出
他国の妨害にあっても輸出できるようにすべき
日本が開発すべき戦闘爆撃機
日本の総理の決断が必要である
テーマ14 ペトリオットでテポドンを落とせるか
命中率を決めるものは?
テーマ15 F-22ラプターは必要か
開発する姿勢が引き起こす効果とは
テーマ16 新型輸送機、哨戒機
輸送機の開発で広がる作戦範囲
テーマ17 C-130
悪環境でも対応できる機体
C-130にかかる期待
テーマ18 空母
いま最も求められる艦艇
・・・ほか
あとがき