究極の片想い。
第4回「日本ラブストーリー大賞」
エンタテインメント特別賞受賞
春陽は、一の瀬岳に片想いをしていた。その異常な執着は、彼が姉の夫となってからも色褪せなかった。ふとしたことから春陽は「惚れ草」の伝説を知る。それは、煎じて飲ませた相手の愛を得ることができる草。惚れ草の虜になった春陽は、いけないと言い聞かせながらも、惚れ草の探索を始める……。第4回「日本ラブストーリー大賞」エンタテインメント特別賞受賞。読み始めたらぐいぐいと引き込まれるミステリアスな恋愛小説。
- 加筆、修正、改題し、文庫化して、2012年07月05日に宝島社文庫『恋のくすり。』を発売しました。
目次
- プロローグ
一 罪の薬
二 ひそかに同士
三 野村医院
四 三日月形の草
五 監視員
六 深夜のリサイクルショップ
七 坂の上ハウス
八 素敵な秘密を共有する者
九 折り鶴
十 バラ園のナンバープレート
十一 水の中の流線形
十二 ガラスの小瓶とオートバイ
十三 ブレンド茶
十四 学内放送
十五 乃莉子さんのような幸せ
十六 赤い輪
エピローグ