地獄から天国へ
冥界を一気に駆け抜ける
詩人・ダンテの不思議な旅。
ダンテが14世紀に『神曲』(地獄篇・煉獄篇・天国篇)でイメージした「世界」を、19世紀にドレが140点近い版画(木版)でビジュアライズしました。その版画作品をすべて刊行当時のオリジナル版より収録し、詩人・谷口江里也が作品を訳・構成したのが本書です。1989年にA4変型の豪華本として弊社(当時はJICC出版局)より刊行し、3,800円(本体)という定価にもかかわらず20刷も版を重ねました。今回、A5判・定価1,500円という「普及版」として、刊行いたします。
谷口 江里也(たにぐち えりや) プロフィール
詩人、ヴィジョンアーキテクト。石川県加賀市出身、横浜国立大学工学部建築学科卒。中学時代から詩や哲学や絵画や建築やロックミュージックに強い関心を抱く。1976年にスペインに移住。バルセロナとイビサ島に居住し多くの文化人と親交を深める。帰国後ヴィジョンアーキテクトとしてエポックメイキングな建築空間創造や企業の文化経営戦略プロジェクト創造&ディレクションなどジャンルを超越した活動を行う。音羽信という名のシンガーソングライターでもある。
また言語空間創造として多数の著書を執筆。ドレやカロなどの版画家の創意と業績を紹介したグレートマスターシリーズ(講談社)、現代を切り開いた十九世紀末から二十世紀初頭のヨーロッパの写真や印刷などのメディアと文化ムーヴメントを豊富なヴィジュアルを用いて構成・解説した百年前のヨーロッパシリーズ(小学館)、古典新生シリーズとして『ドレの旧約聖書』『ドレの新約聖書』『ドレの失楽園』『ドレのドン・キホーテ』『ドレの昔話』(以上宝島社)、『鳥たちの夜』『鏡の向こうのつづれ織り』『空間構想事始』(以上エスプレ)、これからの社会と表現のありようを求めて書いた「地球時代を拓く」シリーズとして『イビサ島のネコ』『天才たちのスペイン』『旧約聖書の世界』『視覚表現史に革命をもたらした天才ゴヤの版画集1~4集』『愛歌(音羽信)』『随想 奥の細道』『リカルド・ボフィル作品と思想』『理念から未来像へ』『異説ガルガンチュア物語』『いまここで』『メモリア少年時代』『島へ』や、『夢のつづき』『ヴィジョンアーキテクトという仕事』『ミロの言葉』(以上未知谷)など。翻訳書に『プラテーロと私抄』(ファン・ラモン・ヒメネス著、未知谷)などがある。主な空間創造に《東京銀座資生堂ビル》《ラゾーナ川崎プラザ》《レストラン ikra》《軽井沢の家》など。主なメディアミックス作品に、メディアミックスショー『天国と地獄』『伝説のアバロン』。CDロムに、『神曲』『ミロ、創造の秘密』。舞台美術に『宇宙卵』などがある。