2015年 第13回
『このミステリーがすごい!』大賞
優秀賞受賞作
現役東大生 堂々デビュー!!
なるほど、そういうことだったのか!と思わず膝を打ち、
それまでに抱いていた違和感がきれいに解消される快感。
――大森 望(解説より)
人気絶頂のミュージシャン・梨乃は目を覚ますと、
誰にも自分と認識されなくなっていた。さらに自身の自殺報道を
目にした梨乃は自らの死の真相、そして蘇った理由を探りはじめるが……。
第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作品です。人気絶頂のシンガーソングライター・上条梨乃は、目を覚ますと渋谷のゴミ捨て場にいた。素顔をさらしているのに周囲の人間は上条梨乃だと認識せず、さらにビルの電光掲示板には、梨乃が自殺したというニュースが流れていた……。不可解な状況に困惑する梨乃だが、そんな中、大学生の優斗だけが梨乃の存在に気づく。梨乃と同じ境遇にあった少年、樹とも出会い、梨乃は優斗らの助けを借り、かつて所属していた芸能事務所でアルバイトをしながら、事件の真相を探っていく。
※この作品はフィクションです。もし同一の名称があった場合も、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
- 文庫化し、加筆修正して、2016年02月04日に宝島社文庫『いなくなった私へ』を発売しました。