すみれ屋敷の罪人
第71回日本推理作家協会賞(短編部門)
受賞後、第一作
推薦・芦沢 央(作家)
「切なく、哀しい嘘。けれど
その幸福さに思いを馳せた瞬間、
淡く美しい物語は鮮烈になった」
三姉妹の秘密は、
白骨死体が知っている。
『このミステリーがすごい!』大賞
受賞作家、渾身!
注目の女性コンビ作家が
「回想の殺人(スリーピング・マーダー)」を
描く、傑作ミステリー
戦前の名家・旧紫峰邸の敷地内から発見された白骨死体。かつての女中や使用人たちが語る、屋敷の主人と三姉妹たちの華やかな生活と、忍び寄る軍靴の響き、突然起きた不穏な事件。二転三転する証言と嘘、やがて戦時下に埋もれた真実が明らかになっていく――。
※この物語はフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
※本書は書き下ろしです。