名前のない怪物
蜘蛛の聖餐
暗がりで感じる
誰かの視線。
それが私の破滅への
引き金だった――。
美しい少女の姿をした「怪物」によって命を救われたレイ。日常に戻ったレイは、怪物との奇妙な同居生活を続けながら、この謎めいた存在の秘密を探ろうと決心する。そんなレイの目の前に、二人の人間が現れる。一人は怪物の危険性を警告する車椅子の女性。もう一人は怪物を探しているアルビノの少年だった――。日本最大級の小説賞「第5回ネット小説大賞」でメディア賞を受賞した新感覚サスペンスホラー、待望の第2幕!
※この物語はフィクションです。作中に同一あるいは類似の名称があった場合も、実在する個人・団体等には一切関係ありません。
目次
- プロローグ
第一章 彼の夏を越えて
第二章 車椅子の女と白い青年
第三章 監禁生活
第四章 探索
第五章 血の芸術家の帰還
第六章 蹂躙されるのは誰か
第七章 名前のない怪物
第八章 血染めの初夜
第九章 蜘蛛たちによる清算
エピローグ