密室で突然死した大学教授、
海上で起きた殺人事件、
父親の連れ子に隠された秘密――
『このミス』大賞作家による
豪華書き下ろし3編!
密室で大学教授が突然死を遂げた。果たして単なる病死なのか(喜多喜久「リケジョ探偵の謎解きラボ」)。海上で殺害されたデベロッパー企業の社長は、周囲の誰からも恨まれていた(中山七里「ポセイドンの罰」)。父親が連れ帰ってきた少年が、“冬”のない温かな家庭に影を落とす(降田天「冬、来たる」)。人気『このミステリーがすごい!』大賞作家3名の手による、書き下ろしミステリー・アンソロジー!
※この物語はフィクションです。もし同一の名称があった場合も、実在する人物・団体等とは一切関係ありません。
喜多 喜久(きた よしひさ) プロフィール
1979年、徳島県生まれ。第9回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞を受賞し、『ラブ・ケミストリー』にて2011年にデビュー。その他の著書に『猫色ケミストリー』『リプレイ2.14』『二重螺旋の誘拐』『研究公正局・二神冴希の査問 幻の論文と消えた研究者』『リケジョ探偵の謎解きラボ』『リケジョ探偵の謎解きラボ 彼女の推理と決断』『推理は空から舞い降りる 浪速国際空港へようこそ』『科警研のホームズ』(以上、宝島社文庫)、『化学探偵Mr.キュリー』(中公文庫)、『プリンセス刑事』(文春文庫)などがある。
中山 七里(なかやま しちり) プロフィール
1961年、岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』にて第8回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞を受賞し2010年デビュー。他の著書に『おやすみラフマニノフ』『さよならドビュッシー前奏曲 要介護探偵の事件簿』『いつまでもショパン』『どこかでベートーヴェン』『もういちどベートーヴェン』『合唱 岬洋介の帰還』『おわかれはモーツァルト』『いまこそガーシュウィン』『連続殺人鬼カエル男』『連続殺人鬼カエル男 ふたたび』『総理にされた男』『護られなかった者たちへ』(以上、宝島社)、『彷徨う者たち』(NHK出版)など多数。
降田 天(ふるた てん) プロフィール
鮎川颯(あゆかわ・そう)と萩野瑛(はぎの・えい)の二人からなる作家ユニット。第13回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、『女王はかえらない』(宝島社)にて2015年にデビュー。他の著書に『匿名交叉』(宝島社、文庫化に際して『彼女はもどらない』に改題)、『偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理』(KADOKAWA、表題作「偽りの春」で第71回日本推理作家協会賞短編部門を受賞)がある。