食料自給率40%、日本の食卓は「輸入モノ」だらけ | |
やっぱり危険!?「中国産」の知られざる実態
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『日本の食料自給率は40%(カロリーベース)である。この数字は、先進国の中でも最低の数字だ。つまり、われわれに「輸入食品」を食べないという選択肢はほとんどないと言っていい。
「別に食料自給率なんて低くてもいいじゃん」「別に輸入食品でもいいじゃん」。そう、考える人もいるだろう。 しかし、輸入食品を巡っては、そんなこと悠長なことを言っていられない事態が次々と起きている。 中国食品の残留農薬、抗生物質使用などの問題が毎日のように話題になっている。輸入食品の「安全性」の問題である。 先ごろ発表された、ロシアの活かに輸出禁止、まぐろの世界的な漁獲量制限も食料自給率の低い日本にとっては大問題だ。かには77%、まぐろは57%を輸入に頼っているのだ。また、日本は小麦の90%以上を輸入に頼っているが、バイオエタノールの世界的需要増で小麦が世界的に不足しているのである。 これらの食品が食べられなくなるかもしれないのである。輸入食品を巡る「食料危機」の問題である。 本書は、この「安全性」と「食料危機」を2つの柱に、輸入食品の実態をできるだけわかりやすく解説している。また、コメやイセエビ、トマトジュースなどあまり知られていない輸入食品の存在にもスポットを当てた。日本の輸入食品検査システムなどの欠陥などにも触れ、「輸入食品」を網羅的に、平易に知ることができる1冊になっている。 |
- 改訂し、文庫化して、2008年10月18日に宝島SUGOI文庫『輸入食品の真実!』を発売しました。
目次
- まえがき
データで見る輸入食品大国・日本の現状
第1章 それって安全?それってホンモノ?
ウナギ…とても「安心できない」中国産の“前科”
牛肉…アメリカ食肉処理場で「BSE違反記録」
ソーセージ…中国産だけ“特別加熱”される理由
レモン…夏場以降は“農薬まみれ”の可能性大
乾燥野菜…ついに始まった「残留農薬検査」その結果 …ほか
第2章 食料争奪戦!!
カニ…ロシア「活カニ輸出禁止」の影響
そば…そば値上げの震源地は「内モンゴル自治区」
たら…日本の「かまぼこ」存亡の危機!?
マグロ…世界的漁獲規制とマグロ消費大国・日本の関係
小麦…地球温暖化で世界的な小麦不足 …ほか
第3章 これも外国産
タマネギ…商社が仕掛けた中国産「ムキタマ」
イセエビ…激安の「キューバ産」が大躍進中
冷凍枝豆…枝豆をめぐる日本と台湾の「数奇な歴史」
エビ…急増するサウジ産「白いエビ」
ブロッコリー…ビタミンCは「国産の6割」という衝撃 …ほか