哲学の始まり!
ギリシアのスーパースターから中世のスコラ哲学まで
世界は火か?それとも水か?
哲学は古代ギリシアから始まった。この世界はいったいなんなんだ、という疑問を徹底的に考え詰め、眼に見える世界を「水」とか「火」とか、一つの原因に還元してゆく思考は、どのようにして生まれたのか? そして、その後に現れたプラトンやアリストテレスといった巨人たちが、なぜ「形而上」の世界と格闘したのか。「意識の進化史」といってもよい西洋哲学史のスリリングな旅が始まる!
本書は1984年、小社(旧社名・JICC出版局)から刊行された『イラスト西洋哲学史』を上下二冊に分冊して文庫化したものの上巻です。
目次
- はじめに―哲学とはなにか?
第一章 イオニア自然学とピュタゴラス
ミレトス学派の合理主義
ピュタゴラス派の数の神秘主義
パルメニデスの問い
第二章 プラトンの二元論
イデアとはなにか?
ソクラテスとソフィスト
プラトンのイデア論
第三章 アリストテレスの体系
形相と質料
実体をどう説明するか?
アリストテレスの生命観と社会観
第四章 神学という間奏曲
エピクロスとストア派
グノーシス主義とプラトン主義
アウグスティヌスと終末論 ・・・ほか