第6回『このミステリーがすごい!』大賞
大賞受賞作、待望の文庫化!
柴山幸太が、結婚披露宴で伝説の料理評論家・中島と知り合った翌日、神戸ポートタワーで男性の刺殺体が発見された。防御創の痕もなく、正面から無防備に刺されていることから、顔見知りの犯行であると判断された殺人事件。捜査に乗り出した兵庫県警捜査第一課の刑事・青山は、被害者の勤務先の社長・木下義明が失踪していることをつかむ。捜査をさらに進めていくと、義明は、中島の義理の息子だということが判明し、だんだんと黒い繋がりが見えてくる。ひょんなことから、青山は、幸太の手を借りることになり、美食界の闇に迫っていく……。第6回『このミステリーがすごい!』大賞受賞&元フレンチシェフが描いた魅惑のグルメ・ミステリー。
※この物語はフィクションです。実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
目次
- 第四章(承前)
第五章
第六章
解説 宇田川拓也