恩人の俤(おもかげ)をもった
滅法美しい夜鷹が
文吾の心を揺らす……!
江戸の下町にはぐれて生きる若者を、
書き下ろし時代小説の手練れ小杉健治が
いきいきと描く!
小間物の行商をしている文吾は、女と火遊びをした商家の旦那を脅して小判をせしめるなど、危ない裏の仕事屋が本当の姿。しかし情に厚い文吾は、江戸庶民の生活を脅かす悪の存在を知るや、その悪と対峙し、事件解決に汗を流します。「風烈廻り与力・青柳剣一郎」シリーズが累計105万部を突破した、人気作家・小杉健治の人情時代小説が、「この時代小説がすごい!」シリーズに登場!
※この作品は史実を織り込んでいますが、あくまでフィクションです。もし同一の名称があった場合も、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
※本作品は2006年10月に講談社文庫より刊行された『母子草 どぶ板文吾義侠伝』を再編集・改題して刊行しました。