いわれなき殺人の罪で追われる男は
獄門首(ごくもんくび)から逃れられるか?
無実を証明できるのは男と事件当夜を過ごした
宿場女郎のみ――。
時代小説の手練れが描く長編時代サスペンス!
上州倉賀野で宿場女郎と一夜をともにした半次郎は、なぜかその晩に江戸で起きた押し込みと殺人の下手人とされてしまう。自分の無実を証明できるのは宿場女郎だけ。しかし、その女郎は事件直後に身請けされ、姿を消していた。目明かしに追われながら、女郎の行方を追う半次郎。絡んだ謎をほぐし、真の下手人を突き止めようとする半次郎の明日に待つのは、生か死か!推理&人情時代小説の名手が描く長編時代サスペンス。
※この作品は史実を織り込んでいますが、あくまでフィクションです。もし同一の名称があった場合も、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
※本作品は2003年9月に講談社文庫より刊行された『奈落上州無宿半次郎逃亡記』を再編集・改題して刊行しました。