先生!! それはないでしょう!?
芥川龍之介、太宰治、坂口安吾、織田作之助、林芙美子……
借金、浮気、締め切りの言い訳に
文豪の名文が冴える!!
文豪ならではの、珠玉の「謝罪文」
「僕は蒲焼の事を一番よく覚えて居る。それから東京へ帰る時分に、君払って呉れ玉えといって澄まして帰って行った。僕もこれには驚いた。其上まだ金を貸せという」
(夏目漱石「正岡子規」より)
「借金は智慧だね」(斎藤緑雨)
「今夜、やる。今夜こそやる」(田山花袋)
文豪たちの苦心の謝罪と言い訳に、
思わず唸る!!
山口 謠司(やまぐち ようじ) プロフィール
1963年、長崎県佐世保市に生まれる。平成国際大学新学部設置準備室学術顧問。大東文化大学名誉教授。中国山東大学客員教授。博士(中国学)。大東文化大学大学院、フランス国立高等研究院人文科学研究所大学院に学ぶ。専門は文献学、書誌学、日本語史など。2016年に上梓した『日本語を作った男 上田万年とその時代』(集英社インターナショナル)で第29回和辻哲郎文化賞を受賞。そのほか、『心とカラダを整える おとなのための1分音読』(自由国民社)、『頭のいい子に育つ 0歳からの親子で音読』(さくら舎)、『えんぴつで脳を鍛える! なぞりがき百人一首』(宝島社)など、日本語を活用した脳トレ本を多数手がけている。