最澄、空海、法然、
親鸞、道元、日蓮――
迷い、苦しみながら救いを求め、
道を切り拓いた名僧たちの生涯と
教えを通じて、日本仏教1400年の叡智を読み解く!
心に響き、人生がすっと楽になる先達30人の言葉!
第一章 飛鳥・奈良時代――
仏教の伝来と鎮護国家システム
聖徳太子・役小角・行基・鑑真・智光
第二章 平安時代――
二人の巨僧によって築かれた日本仏教の礎
最澄・空海・良源・空也・源信・良忍・西行・重源
第三章 鎌倉時代――
貴族の仏教から民衆の仏教へ
法然・明恵・親鸞・一遍・栄西・道元・日蓮
第四章 南北朝・室町時代――
新仏教の普及と体系化の時代
夢窓疎石・一休宗純・蓮如
第五章 江戸時代――
寺と檀家、幕府の保護のもとでの繁栄
天海・沢庵宗彭・隠元隆琦・円空・白隠慧鶴・慈雲飲光・良寛
【スペシャルインタビュー】
釈 徹宗
この名僧の言葉がすごい!
心と体をおだやかに整えてくれる仏教のことば
「たとえ法然上人にだまされて、念仏して地獄に落ちたとしても、まったく後悔することはない」
『歎異抄』に記された親鸞のこの言葉は、抽象的な理論よりも、具体的な人、その言葉のもつインパクトのほうがはるかに大きいことをよく表している。直接会うことのできない歴史上の人物でも、それぞれに迷い、苦しみながら救いを求め、道を切り拓いた人の生きざまや言葉は、私たちにダイレクトに訴えかけてくる。外来の鎮護思想として日本に伝わり、やがて独自の発展を遂げた日本仏教。僧侶たちは釈迦の教えを実践し、真理を説き、日本人の思想と倫理に大きな影響を及ぼした。時代と格闘しながら日本仏教の礎を築いた名僧たち30人の軌跡と残した言葉で、日本仏教に再入門する。