かつて想像もできなかった技術の進歩が、日本史の分野にも及んでいます。
レントゲンやレーザー調査、さらにはゲノム(全遺伝情報)解析、酸素同位体比年輪年代法といった科学の力が、これまでの説を覆す発見を導いてくれるようになりました。
本誌では、先史時代から江戸時代まで、最新科学で日本史の定説が覆された事例の数々を紹介します。
■監修
安蒜政雄(あんびる まさお)
明治大学名誉教授。明治大学大学院博士課程修了。文学博士。著者に『日本旧石器時代の起源と系譜』(雄山閣)、『旧石器時代人の知恵』(新日本出版社)、『旧石器時代の日本列島史』(学生社)などがある。
門脇誠二(かどわき せいじ)
名古屋大学博物館講師。日本西アジア考古学会、日本旧石器学会などに所属。東京大学大学院修士課程修了。タルサ大学科学修士課程修了。トロント大学大学院博士課程修了。2010年日本オリエント学会奨励賞。
神澤秀明(かんざわ ひであき)
独立行政法人国立科学博物館人類研究部研究員。博士(理学)。第67回日本人類学会大会 若手会員大会発表賞受賞。論文に「高精度ゲノム解析から見えてきた 縄文人の体質・生活・由来」『科学 2020年1月号』(岩波書店)がある。
小林謙一(こばやし けんいち)
中央大学文学部教授。慶應義塾大学大学院修士課程修了。総合研究大学院大学大学院博士課程修了。博士(文学)。著書に『縄紋時代の実年代講座』(同成社)、『考古学と歴史学』(中央大学出版部)などがある。
篠田謙一(しのだ けんいち)
独立行政法人国立科学博物館 副館長・人類研究部長。博士(医学)。著者に『新版 日本人になった祖先たちッDNA が解明する多元的構造』(NHK出版)、『DNAで語る 日本人起源論』(岩波書店)などがある。
播田安弘(はりた やすひろ)
三井造船本社にて長年、船舶の基本設計を手掛け、流氷砕氷船や半潜水型水中展望船を開発、船の3D イラストレーションを製作する「SHIP 3D Design 播磨屋」を主宰、著書に『日本史サイエンス』(講談社)がある。
平林 純(ひらばやし じゅん)
京都大学大学院理学研究科修了。画像処理技術関連の開発・コンサルなども行うサイエンスライター。著書に『なんでもPythonプログラミング』(技術評論社)、『信長のビックリ!? 科学でツッコむ日本の歴史』(集英社)などがある。
藤尾慎一郎(ふじお しんいちろう)
国立歴史民俗博物館教授。広島大学文学部史学科卒業。専門分野は日本考古学。著書に『縄文論争』『弥生時代の歴史』(ともに講談社)、『再考! 縄文と弥生: 日本先史文化の再構築』(吉川弘文館)などがある。
北條芳隆(ほうじょう よしたか)
東海大学文学部考古学専攻教授。日本考古学協会、考古学研究会、日本考古学会に所属。著書に『考古学講義』(筑摩書房)、『副葬品の型式と編年』、『古墳の方位と太陽』(ともに同成社)などがある。
本郷和人(ほんごう かずと)
東京大学史料編纂所教授。史料編纂所古代史料部門所属。博士(文学)。著書に『暴力と武力の日本中世史』(朝日新聞出版)、『歴史のIF(もしも)』(扶桑社)、『日本史の定説を疑う』(宝島社)などがある。
森下章司(もりした しょうじ)
大手前大学総合文化学部教授。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。修士(文学)。考古学専攻。第23回蘆北賞受賞。著書に『古墳の古代史』(筑摩書房)、『古代の鏡と東アジア』(共著、学生社)がある。
山村竜也(やまむら たつや)
幕末や戦国時代を中心に歴史本を出版する歴史作家。大河ドラマ、時代劇や映画の時代考証も多数手がける。著書には『世界一よくわかる幕末維新』『世界一よくわかる新選組』(ともに祥伝社)などがある。
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