この戦争の結果は
私たちの未来に
決定的な変化をもたらす
ロシアによるウクライナ侵攻の衝撃――。独裁者プーチンによる民主主義世界への挑発が続くなか、現代最高峰の知性7人に緊急インタビューを敢行。
世界と日本の行く末を問うた。プーチンによる暴挙は世界情勢にどんな影響を及ぼすのか。権威主義の前に民主主義は屈するのか。
これから我々はどんな未来に立ち向かうのか。新たな冷戦時代の有り様を大胆予測――。
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Yuval Noah Harari ( ユヴァル・ノア・ハラリ ) プロフィール
1976年、イスラエル生まれ。歴史学者、哲学者。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻し博士号取得。現在、エルサレムのヘブライ大学教授。『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』(河出書房新社)は世界的なベストセラーに。
Jacques Attali ( ジャック・アタリ ) プロフィール
1943年生まれ。経済学者。思想家。フランス国立行政学院卒業、パリ・ドーフィン大学で博士号取得。フランソワ・ミッテラン大統領の政策顧問、欧州復興開発銀行の初代総裁など要職を歴任。専門の経済にとどまらず、政治や社会、文化など多方面で論説を執筆。これまでソ連の崩壊や金融危機、トランプ政権の誕生などを予測し的中させた。主な著書に『命の経済 パンデミック後、新しい世界が始まる』『2030年 ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ!』『食の歴史』(ともにプレジデント社)、『21世紀の歴史―未来の人類から見た世界』(作品社)など多数。
Paul Krugman ( ポール・クルーグマン ) プロフィール
1953年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。経済学者。イェール大学で経済学を学び、マサチューセッツ工科大学で博士号を取得。現在、ニューヨーク市立大学教授。2008年にノーベル経済学賞を受賞。『ニューヨーク・タイムズ』のコラムニストとしても知られる。
Joseph Samuel Nye Jr. ( ジョセフ・ナイ ) プロフィール
1937年生まれ。政治学者。プリンストン大学卒業後、奨学金を得てオックスフォード大学で学び、ハーバード大学大学院で政治学博士号を取得。アメリカの歴代政権で国防次官補(国際安全保障問題担当)、国家情報会議議長、国務次官代理などを歴任。また、1995~2004年までハーバード大学ケネディスクール学長を務める。現在、ハーバード大学特別功労教授。2011年の『フォーリン・ポリシー』誌では、世界の思想家100人に選出される。主な著書に『ソフト・パワー』(日本経済新聞出版)、『国家にモラルはあるか?』(早川書房)、主な共著に『国際紛争―理論と歴史』(有斐閣)、『パワーと相互依存』(ミネルヴァ書房)など。
Timothy Snyder (ティモシー・スナイダー ) プロフィール
1969年生まれ。歴史学者。オックスフォード大学で博士号取得。現在、イェール大学歴史学部教授。専門は中東欧史、ホロコースト研究、近代ナショナリズム研究。東欧をめぐる時事的問題について有力紙誌への寄稿も積極的に行っている。2013年にはハンナ・アーレント賞を受賞。主な著書に『赤い大公 ハプスブルク家と東欧の20世紀』『ブラックアース ホロコーストの歴史と警告』『自由なき世界 フェイクデモクラシーと新たなファシズム』(ともに慶應義塾大学出版会)、『ブラッドランド ヒトラーとスターリン大虐殺の真実』(筑摩書房)など。
Larry Diamond ( ラリー・ダイアモンド ) プロフィール
1951年生まれ。政治学者。スタンフォード大学で博士号取得、ヴァンダービルト大学助教授を経て、現在スタンフォード大学政治学・社会学教授、同大学フーバー研究所及びフリーマン・スポグリ国際問題研究所のシニア・フェロー。2004年には、イラク連合国暫定当局の統治担当上級顧問を務めた。2022年に日本では初となる単著の翻訳『侵食される民主主義 内部からの崩壊と専制国家の攻撃』(勁草書房)が刊行された。そのほか、50冊の編著・共編著がある。主な共編著(翻訳)に『シビリアン・コントロールとデモクラシー』(刀水書房)など。
Eliot Higgins ( エリオット・ヒギンズ ) プロフィール
1979年生まれ。オープンソース調査集団「ベリングキャット」の創設者。カリフォルニア大学バークレー校のヒューマン・ライツ・センターの研究員で、国際刑事裁判所の技術顧問委員会のメンバーを務める。2019年には、『プロスペクト』誌が選ぶ世界最高の思想家50人の一人に選出された。
大野 和基(おおの かずもと) プロフィール
1955年、兵庫県生まれ。国際ジャーナリスト。東京外国語大学英米学科卒業。79~97年渡米。コーネル大学で化学、ニューヨーク医科大学で基礎医学を学ぶ。現地でジャーナリストとして活躍後に帰国。国際情勢から医療問題、経済まで幅広い分野を取材・執筆。現在、世界的な識者への取材を精力的に行っている。著書に『代理出産 生殖ビジネスと命の尊厳』(集英社新書)、『私の半分はどこから来たのかAID[非配偶者間人工授精]で生まれた子の苦悩』(朝日新聞出版)、編著に『コロナ後の世界』『コロナ後の未来』(ともに文春新書)、『ウクライナ危機後の世界』(宝島社新書)、共著に『英語の品格』(インターナショナル新書)など多数。