私たちの食卓に、今何が起きているのか知っていますか?
今、日本の食卓は危機的状態にあります。スーパーでなにげなく手にとっている食品は、実は不自然な操作で作られていたり、海外では使用が禁止されている添加物が入っていたりするものもあります。
食卓に迫った危機を救うには、消費者である私たちが正しく選択する知識を身につけることが大切。食の現実を知り、賢い消費者になるための一冊です。
【内容】
じつは知らないことだらけ!
毎日の食がこんなに危機的状況だった。
輸入肉の肥育ホルモン、ゲノム編集や遺伝子組み換え食品、ポストハーベスト、本物から遠ざかる調味料など、私たちの食生活には実は、安全が不確かなまやかしの食べ物がたくさん入り込んでいます。今、身近に迫る危険な食品を紹介します。
完全には避けられないからこそ知っておきたい
加工品との上手な付き合い方
時短で手軽にお店のような料理が自宅で食べられる便利な加工品。一見食生活が充実したように見えて、その中身には保存のための保存料や防カビ剤、見栄えをよくするための着色料や漂白剤など、体に不要どころか悪影響も指摘される食品添加物がたくさん使われています。100%避けることは難しいからこそ、表示を理解して、使いどきをしぼっていくために知っておきたいことを紹介。
安全で美味しいものを選べば健康にもつながる
命を延ばす食べ物
肉はホルモンフリーや国産、卵は抗生物質不使用で平飼いのもの、野菜やフルーツは農薬の使用量が少なく、理想は有機野菜のものを……。自分や家族の健康を守るためにも、安全なものを選びたい。そのための食の選び方についてご紹介します。
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鈴木 宣弘(すずき のぶひろ) プロフィール
1958年、三重県生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科特任教授。東京大学農学部卒業後、農林水産省入省。九州大学大学院教授を経て、2006年から東京大学大学院農学生命科学研究科教授、2024年4月から同特任教授。食料安全保障推進財団理事長を兼務。FTA産官学共同研究会委員、食料・農業・農村政策審議会委員、財務省関税・外国為替等審議会委員、経済産業省産業構造審議会委員、コーネル大学客員教授などを歴任。日本の食料安全保障問題の第一人者として食料危機への対応を訴え続ける。『食の戦争』(文春新書)、『農業消滅』(平凡社新書)、『世界で最初に飢えるのは日本』(講談社+α新書)、『マンガでわかる日本の食の危機』(方丈社)、『このままでは飢える! 食料危機の処方箋』(日刊現代)、『国民は知らない「食料危機」と「財務省」の不適切な関係』(講談社+α新書)等、著書多数。
印鑰 智哉(いんやく ともや) プロフィール
1961年生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。同年アジア太平洋資料センターに入社。ブラジル社会経済分析研究所、グリーンピース・ジャパン、オルター・トレード・ジャパンの勤務を経て、現在はフリーで世界の食の問題を追う。2022年より食からの情報民主化プロジェクトを構想・実行中。ドキュメンタリー映画『遺伝子組み換えルーレット』(2015年)、『種子―みんなのもの? それとも企業の所有物?』(2018年)の日本語版企画・監訳、著書に『抵抗と創造の森アマゾン―持続的な開発と民衆の運動』(現代企画室)(共著)、『イミダス 現代の視点2021』(集英社)所収「種子法廃止に続いて『種苗法改定』で、農家に打撃!?」など。
安田 節子(やすだ せつこ) プロフィール
食政策センター・ビジョン21 代表。NPO法人「日本有機農業研究会」理事。一般社団法人「アクト・ビヨンド・トラスト」理事。日本の種子(たね)を守る会副会長。1990~2000年に日本消費者連盟で、反原発運動、食の安全と食料農業問題を担当、1996~2000年に市民団体「遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン」事務局長。表示や規制を求める全国運動を展開したのち、2000年11月に「食政策センター・ビジョン21」を設立し、情報誌『いのちの講座』を創刊。著書に、『私たちは何を食べているのか』(三和書籍)、『食べものが劣化する日本』(食べもの通信社)、『自殺する種子』(平凡社新書)、『わが子からはじまる食べものと放射能のはなし』(クレヨンハウス・ブックレット)など。