保守のコスプレ。“売国政治”の正体!
自民党の「劣化」が止まらない――。
国際競争力の低下、“反日カルト”との蜜月、いまだに迷走を続けるコロナ対策、上がらない賃金と物価高、少子高齢化に格差拡大……とあまりの無策ぶりに、多くの国民は怒りを通り越して絶望するばかりだ。
公正な自由選挙制度のもと、この国ではなぜか、自民党がほぼ常に第一党となって揺るがない。
それはどうしてなのか?
彼らはいずこで日本の舵取りを誤ったのか?
その「失敗の本質」に迫るべく、10人の識者を直撃した。
●統一教会に票乞いするハレンチ
●「グロテスクな親米派」の跋扈
●農業消滅で「飢えるニッポン」
●派閥=選挙互助会の体たらく
●“情と空気”に流される防衛政策
【目次】
●第一章
“空気”という妖怪に支配される防衛政策
石破 茂(自民党・衆議院議員)
●第二章
反日カルトと自民党、銃弾が撃ち抜いた半世紀の蜜月
鈴木エイト(ジャーナリスト)
●第三章
理念なき「対米従属」で権力にしがみついてきた自民党
白井聡(政治学者・京都精華大学准教授)
●第四章
永田町を跋扈する「質の悪い右翼もどき」たち
古谷経衡(作家)
●第五章
“野望”実現のために暴走し続けたアベノミクスの大罪
浜 矩子(経済学者)
●第六章
「デジタル後進国」脱却を阻む、政治家のアナログ思考
野口悠紀雄(経済学者)
●第七章
食の安全保障を完全無視の日本は「真っ先に飢える」
鈴木宣弘(経済学者・東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
●第八章
自民党における派閥は今や“選挙互助会”に
井上寿一(歴史学者・学習院大学教授)
●第九章
小泉・竹中「新自由主義」の“罪と罰”
亀井静香(元自民党政調会長)
●特別寄稿
自民党ラジカル化計画―― 一党優位をコミューン国家へ
浅羽通明(古本ブローカー)
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石破 茂(いしば しげる) プロフィール
1957年生まれ、鳥取県出身。慶應義塾大学法学部卒。父は官僚(建設事務次官)から鳥取県知事になり、参議院議員となった石破二朗。三井銀行(当時)を経て木曜クラブ(田中派)勤務。1986年衆議院議員選挙(当時は中選挙区制)にて自民党公認(渡辺派)で鳥取県全県区から出馬し全国最年少(29歳)で初当選。防衛庁長官、防衛大臣、農林水産大臣、地方創生・国家戦略特区担当大臣などを歴任。2015年に自身の派閥となる「水月会」を発足するも、4度目の挑戦となった2020年9月の自民党総裁選で菅義偉官房長官(当時)に敗れ、水月会会長を辞任した。主著に『国防』『政策至上主義』(ともに新潮社)ほか。
鈴木 エイト(すずき えいと) プロフィール
ジャーナリスト・作家。日本大学卒業。日本ペンクラブ会員。日本脱カルト協会理事。『やや日刊カルト新聞』主筆。著書に『「山上徹也」とは何者だったのか』(講談社+α新書)、『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』『自民党の統一教会汚染2 山上徹也からの伝言』(ともに小学館)。編著、共著多数。
白井 聡(しらい さとし) プロフィール
1977年生まれ、東京都出身。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻、博士後期課程の単位修得退学。博士(社会学)。京都精華大学准教授。『永続敗戦論 戦後日本の核心』(太田出版、のち講談社+α文庫)により、第35回石橋湛山賞、第12回角川財団学芸賞など受賞。主著に『未完のレーニン 〈力〉の思想を読む』(講談社学術文庫)、『国体論 菊と星条旗』(集英社新書)、『武器としての「資本論」』(東洋経済新報社)、『主権者のいない国』(講談社)、『長期腐敗体制』(角川新書)など。
古谷 経衡(ふるや つねひら) プロフィール
1982年、札幌市生まれ。立命館大学文学部卒業。保守雑誌『JAPANISM』編集長などを経て、一般社団法人令和政治社会問題研究所所長。一般社団法人日本ペンクラブ正会員。ネット右翼、若者論、歴史、サブカルチャーなど幅広いテーマで評論活動。主著に『敗軍の名将』(幻冬舎)、『シニア右翼』(中央公論新社)、『左翼も右翼もウソばかり』『日本を蝕む「極論」の正体』(ともに新潮社)、『「意識高い系」の研究』(文春新書)、『ヒトラーはなぜ猫が嫌いだったのか』(コアマガジン)、『日本型リア充の研究』(自由国民社)、長編小説に『愛国商売』(小学館)など。
浜 矩子(はま のりこ) プロフィール
1952年生まれ、東京都出身。一橋大学経済学部卒業後、三菱総合研究所入社。90年から98年まで、同社の初代英国駐在員事務所長としてロンドン勤務。同社主席研究員を経て2002年より同志社大学大学院ビジネス研究科教授。専攻はマクロ経済分析、国際経済。主著に『“スカノミクス”に蝕まれる日本経済』(青春出版社)、『「共に生きる」ための経済学』(平凡社新書)、『人はなぜ税を払うのか 長借金政府の命運』(東洋経済新報社)ほか多数。
野口 悠紀雄(のぐち ゆきお) プロフィール
1940年、東京都に生まれる。63年、東京大学工学部卒業。64年、大蔵省入省。72年、エール大学Ph.D.(経済学博士号)。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院教授などを経て、一橋大学名誉教授。専攻は日本経済論。近著に『日本が先進国から脱落する日』(プレジデント社、岡倉天心賞)、『どうすれば日本人の賃金は上がるのか』(日経プレミアシリーズ)、『円安と補助金で自壊する日本』(ビジネス社)、『2040年の日本』(幻冬舎新書)、『日銀の責任』(PHP新書)、『プア・ジャパン 気がつけば「貧困大国」』(朝日新書)、『「超」創造法 生成AIで知的活動はどう変わる?』(幻冬舎新書)ほか多数。
鈴木 宣弘(すずき のぶひろ) プロフィール
1958年、三重県生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科特任教授。東京大学農学部卒業後、農林水産省入省。九州大学大学院教授を経て、2006年から東京大学大学院農学生命科学研究科教授、2024年4月から同特任教授。食料安全保障推進財団理事長を兼務。FTA産官学共同研究会委員、食料・農業・農村政策審議会委員、財務省関税・外国為替等審議会委員、経済産業省産業構造審議会委員、コーネル大学客員教授などを歴任。日本の食料安全保障問題の第一人者として食料危機への対応を訴え続ける。『食の戦争』(文春新書)、『農業消滅』(平凡社新書)、『世界で最初に飢えるのは日本』(講談社+α新書)、『マンガでわかる日本の食の危機』(方丈社)、『このままでは飢える! 食料危機の処方箋』(日刊現代)、『国民は知らない「食料危機」と「財務省」の不適切な関係』(講談社+α新書)等、著書多数。
井上 寿一(いのうえ としかず) プロフィール
1956年生まれ、東京都出身。一橋大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学。法学博士。1993年、学習院大学教授。2014年から2020年まで同学長を務める。昭和戦前期の日本外交についての研究をまとめた著書『危機のなかの協調外交』(山川出版社)で吉田茂賞などを受賞。2011年、第12回正論新風賞受賞。近著に『はじめての昭和史』(筑摩書房)、『広田弘毅 常に平和主義者だった』(ミネルヴァ書房)、『矢部貞治 知識人と政治』(中央公論新社)など。
亀井 静香(かめい しずか) プロフィール
1936年、広島県生まれ。東京大学経済学部卒業後、会社員を経て警察庁入庁。埼玉県警本部捜査2課長や、あさま山荘事件など極左事件の捜査責任者を務める。1979年衆議院選挙に出馬し初当選。以後13期連続当選を果たす。運輸大臣、建設大臣、自民党政調会長を歴任。2005年に自民党を離党、国民新党を結党し、民主党との連立政権で郵政・金融担当大臣を務める。2017年に政界引退。