会うたびに変わる供述。
二転三転する動機。
なぜ殺したのか、本当に殺したのか
是枝裕和監督、最新作。
小説で浮かび上がる「真実」のその先――
二度目の殺人を犯した男、翻弄される弁護士、そして鍵を握る少女…
待ち受ける“三度目の殺人”とは――
話題の是枝映画、衝撃の小説化
「本当のことを教えてくれよ」――『そして父になる』の是枝裕和監督作品、真実の小説化。弁護に「真実」は必要ない。そう信じ、勝利するための“法廷戦術”を追求してきた弁護士・重盛。しかし、ある事件の被疑者・三隅は、供述を二転三転させ、重盛を翻弄する。そして次第に明らかになる、三隅と被害者の娘の関係。本当に裁かれるべきは、だれか。心の底から「真実」を求め始める重盛の前に浮かび上がるものとは。
※この物語はフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
(C)2017 フジテレビジョン アミューズ ギャガ
是枝 裕和(これえだ ひろかず) プロフィール
1962年6月6日、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業後、テレビマンユニオンに参加し。主にドキュメンタリー番組を演出。2014年に独立し、制作者集団「分福」を立ち上げる。長編映画作品『誰も知らない』(2004年)をはじめ、『そして父になる』(2013年)、『海街diary』(2015年)、『三度目の殺人』(2017年)などで国の内外で高い評価を受ける。『万引き家族』では第71回カンヌ国際映画祭において日本人として21年ぶりとなる最高賞(パルム ドール)を獲得。第42回日本アカデミー賞最優秀作品賞ほか、世界中の様々な賞を受賞した。2019年秋にはカトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュをキャストに迎えて全編パリで撮影した日仏合作映画『La Verite(仏題・仮)』が公開予定。
佐野 晶(さの あきら) プロフィール
東京都生まれ。会社勤務を経て映画ライター。『そして父になる』『怪物』『小説 きみの色』(すべて宝島社文庫)などのノベライズ作品を手がける。2019年『ゴースト アンド ポリス GAP』 で警察小説大賞を受賞し、小説家デビュー。他の著書に『毒警官』(以上、小学館)などがある。