塩見崎理人の謎解き定理
丸い三角について考える仕事をしています
知を愛する
美貌の変人哲学者が
〈言葉〉と〈心〉の謎を解く、
連作短編ミステリー!
「――丸い三角、赤い緑。矛盾の解消が哲学者たる私の仕事だ」大学生の凜香(りんか)に突如舞い込んできたのは、変わり者揃いの哲学コースでも有名な若き准教授・塩見崎理人(しおみざき りひと)の蔵書整理のアルバイト。海外モデルのような美貌の彼だが、機械音痴で生活力皆無……口を開けば「その発言には誤謬(ごびゅう)、明らかな誤りが含まれている」と突っ込みを入れる変人で……!? 消えたレポートに、不可解な怪文書。大学で巻き起こる事件の、謎を疑い真理を読み解く、短編連作ミステリー!
※タイトル名:塩見崎理人の「崎」の正しい表記は「大」の部分が「立」です。
※この物語はフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物、地名、団体等とは一切関係ありません。
目次
- 第零話
凜香の邂逅/アキレスと亀
第一話
塩見崎の弁明/火はどこに行ったか
第二話
塩見崎の教示/中国語の部屋
第三話
塩見崎の執筆/無限の猿定理
第四話
塩見崎の逃走/メアリーの部屋